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November 2003

2003.11.16

ワールドカップ

 ワールドカップというと、頭に浮かぶのは(ワタクシの場合)どうしてもサッカーだが、バレーボールとラグビーも現在進行中である。

 バレーボールの方は、連日日本戦がテレビ中継されていたが、試合時間が伸びたりもするので、録画していた筈の「白い巨塔」を帰宅後見ようとして綾戸智絵が何のおかずから食べるかという番組に遭遇してしまったりした。迷惑なこと甚だしい。まあ、予告されていることではあるので、その分余裕を見てタイマーをセットしていないワタクシが悪いのだが。

 ところで、昔々(といっても30年くらい)、「サッカー入門」みたいな少年向けの本にだったか、野球一色に塗りつぶされているスポーツ中継だが、サッカーは試合の長さも決まっているので、よりテレビ向けである。必ずや将来、野球をしのぐ量のサッカー放送が行われる日が来るに違いない、なんてことが書いてあった。

 たしかに、Jリーグは延長戦が無くなったので、90分+ハーフタイム+ロスタイムで、まあ、2時間みておけばまず大丈夫である。理屈から言えば、ロスタイムの上限は決まっていない(多分)わけだが、まあ、バレーボールや野球に比べれば、試合時間の伸縮度合いは小さいことは間違いない。予言が当たったような昨今の隆盛ぶりはご同慶の至りである。

 が、よく考えるとサッカーだって、試合時間はよく分からない。ここでいうのは、キックオフから終了までの時間のことではなく、実質的な試合時間のことである。競技場でもテレビ画面でも試合中経過時間を知らせる時計は動いているが、あれは、選手が倒れて中断している間だってお構いなしに進んでいく。だから、あの時計通りには試合は終わらない。主審が自分の判断で(というか主審は独自に時計を持って実質の試合時間を計っているのだが)、ロスタイムを決めているわけだ。ロスタイムが何分というのは電光掲示板によって示されるというのが普通の光景になっているが、あれが始まったのは最近のことではないだろうか。それまでは、ロスタイムどのくらいなのか、と思いながらハラハラしてみていたというわけだ(この辺り、史実と違っていたらすみません)。でも、それにしたって、3分と表示されたって、カウントダウンできるような3分というわけではない。3分から4分の間、と言うことだし、大体、その間だって試合は止まる。

 これが、バスケットボールやアイスホッケーだったらどうだろう。インプレーでない時間には時計が止まりますね。残りの試合時間を知っているのは審判だけではない。会場全体が(そしてテレビの前の観客も)知っている。サッカーのような不明瞭さはないわけだ。

 逆に言えば、サッカーのレフェリーは、試合時間をも支配する存在であり、バスケットボールの審判はもっと、何というか、一部分の権能しか有していないということなのだろう。権力者というものは、時に関することを統べていたことを思い起こさせるとか、古代の祭政一致の残滓がサッカーには見られる、とかいうと、話は雄大だが、流石に大げさか。

 ラグビーの話が全然でてこなかったので、最後に1つだけ。ニュージーランドの代表チームがオール・ブラックス、というのは知っていたが、豪州のそれは、今回初めて知った。「ワラビーズ」なのだそうだ。何だかあんまり強そうじゃありませんね。まあ、「コアラズ」よりは良いかもしれないけれど。('03.11.16)

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2003.11.10

読む気が起きる

 「輝く日の宮」の余勢を駆って、最新のエッセー?集である「絵具屋の女房」、ずいぶん放っておいた「思考のレッスン」と、丸谷才一を続けて読む。

 前者は「オール讀物」への連載を本にしたもので、もう3冊か4冊出ている。「男もの、女もの」とか。で、このシリーズは一貫して和田誠の装幀画なのだが、途中から同じ単行本でもソフトカバー(と言うらしい)になっているんですね。「絵具屋の女房」をしまいに行って気が付いた。

 後者は既に昨年文庫化されていることを、読み終えてから知った。読む前に知らずに良かったと思う。経験のある人は分かると思うが、買ってきて積んで置いた本がいつしか文庫本化されてしまうと、読むインセンティブが一気に下がるものだから。

 逆のケースは、読んでいない岩波文庫(でなくても良いのだが)が、ある日絶版になっているのに気が付く場合。読む気が起きる。ただ、だからといって、読み終えるかどうかは分からないし、実のところは読み出すとも限らないのだが。。。

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