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2004.08.17

やっぱり紙で本が読みたい

 CLASSICAでニコルソン・ベイカーという作家の小説「中二階」が紹介されていた。引用されている一節は、40歳以上、いや35歳以上のレコード店入り浸りのファンにはたまらなく懐かしい光景である。いや、今だって中古レコード店に行けば同じ経験はもちろんできるのだが、CD時代になって久しい(もう25年くらい経っている)今、高校生の頃にフラッシュバックするような感覚である。


 ちなみにワタクシが初めてCDを買ったのは、1983年か84年で大学生の頃だった(たぶん)。買ったCDは、なぜかワルターのベートーヴェンの第9、松田聖子の、う、何だろう。「Candy」まではLPで間違いないし、「Windy Shadow」はCDというのも間違いないがその間はどうなっていたのか。。。

 で、「中二階」であるが、ミクロ的描写をマニアックに行った小説のようである。神は細部に宿る、ということか。ちょっと異なった趣向ではあるが、筒井康隆の「寝る方法」とか「歩くとき」にも通ずるものがあるか。

 ところで、この筒井の二作は「エロチック街道」(新潮文庫)に入っているなんですが、アマゾンでは2日以内に発送となっているものの、なんと新潮社のページで検索するとカタログから落ちているし、紀伊国屋で調べても入手不可。この短編集も傑作揃いだと思うのだが、一時的な重刷の谷間だと信じたい。

 で、話を「中二階」に戻すと、404 not foundさんという方もこのLPをエサ箱で漁る行為のくだりに反応されているのだが、こうなるとこの本全体を読んでみたくなってくるのが人情というものだ。ところが、これだけインターネットが発達して、情報が日本にいるのと同じように得られるような気になっていても、紙で出版されているものというのは、日本と同じようにはいかない。5年前までの前回のパリ経験では、当地の日本書書店での本はやはり高いし、なんと言っても選択の幅が非常に狭い。今回の滞在ではまだ日本書書店に足を踏み入れていないが、なまじインターネットが普及しただけに、本に関する状況は以前より悪くなっている可能性もある。まあ、「外国」の中では状況は良い方だろうから、色々言っては罰が当たるとは思うのだが。

 実は、BOOK OFFパリ支店なるものもあるのだが、どんな本が並んでいるか見るのも怖くてまだ行ったことがない。。。

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Comments

>404 not found さま
 FCLAですか、、、懐かしいです。すっかりニフティのフォーラムには行かなくなってしまいました。こちらこそよろしくお願いします。

>yukihiro さま
 本当に紙っていうのは偉大な媒体?ですよね。いつの日かハードの改善で、今の「紙」がなくなる日が来たとしても、それはきっと「紙」をまねる形で電子媒体ができるだけのような気がします。つまり、新たな発想で作ろうとしても、紙を超えるものはできないのではないかと。
 いずれにしても、ワタクシが生きている間にはそんな変化は起きないことでしょう。

Posted by: ガーター亭亭主 | 2004.08.18 at 07:11 PM

コメントありがとうございます。

「やっぱり紙で本が読みたい」というのは同感ですね。
ネットには小説を提供しているところもありますが、画面で小説のような長い文章を読むのは、チトつらい。
PDAに小説を落として読もうとしたこともあったけど、これもムリでした。

というか、本とか論説とか読むときは、時にはペンをもって読みますので、電子データでは駄目なんすよね。

松田聖子のLPは懐かしいス・・・

Posted by: yukihiro | 2004.08.18 at 04:34 PM

はじめまして404NotFoundです。
実は、以前は私もニフ者でFCLAに投稿したりしていて、お名前は存じ上げてはいて、サイトもときどき拝見していたのですが、コメントをいただいて恐縮しております。
今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: 404NotFound | 2004.08.18 at 11:55 AM

小ト短調様

はじめまして。ガーター亭にようこそお越しくださいました。本館(更新滞りがちですが)ともどもどうぞよろしくお願い致します。

Posted by: ガーター亭亭主 | 2004.08.17 at 10:40 PM

こんにちは。はじめまして,小ト短調と申します。404NotFoundさんの所から跳んできました。

フランスの作家は,瞬間を切り取った細密描写小説が,よくありますね。筒井康隆の「寝る方法」は,昔,作者自身が朗読したライブ録音がLPでありましたよね。裏面は,坂田明のなんかだったような気がしますが…。

この「中二階」は惹かれるので読んでみます。

それからチェリビダッケがお好きなんですね。私もです。

またちょくちょく遊びに寄らせてもらいます。今後とも,よろしくお願いします。

Posted by: 小ト短調 | 2004.08.17 at 09:41 PM

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