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2004.09.02

シラクの日本離れ?

 「うるわしのブルターニュ」さんのところに、「シラク大統領の日本離れ進行中か?」というエントリがアップされていました。


引用されているのは、産経新聞の記事である。その記事は、大統領が8月27日に行ったスピーチ(仏語英語)では、昨年の同じ機会のスピーチ(仏語のみ、すみません、英語版発見できませんでした)にはあった日本への言及が消えた、また、日仏で誘致合戦を繰り広げているITERの仏への誘致実現を訴えた、として、シラクが「日本離れ」をしているのではないか、という趣旨の内容です。

また、これをフォロー(というかキャリーというか)する形で書かれた天木直人氏のエントリも紹介されています。これは、シラクは寿司と相撲の話ばかりする小泉首相を相手にしていない、という内容のもの。これについては、ワタクシは真偽のほどが分からない以上、何とも言えませんが。

「うるわしのブルターニュ」さんは、これらを受けて、「日本にいると欧州、中東、アフリカの距離感がなかなかつかめず、欧州各国における隣国(中東やアフリカを含む)における事件の意味合いが分からなくなる危険がある。」とされていて、この点、ワタクシも大賛成です。本当にそれはひしひしと感じます。もっとも、アジア諸国の関係については、こちらの人はよく分かっていないかもしれませんけれども。

ところで、ちょっと気になったのが、産経新聞の記事なんです。

今年と昨年のシラクのスピーチを比較して、日本への言及が消えた、としているのですが、その比較されているとおぼしき部分は次のようになっています。

昨年のスピーチは、「多極化主義を進めるヨーロッパのパートナーとして、中国、インド、日本、ラテンアメリカ、ASEANが評価できる。そして特にロシアも、、」という形での言及。これに対して、今年のものは、同様に国名を列挙している部分は「ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、さらに国内の統合を進めている多くの国々の再生は、世界の多極化が真に誕生することを確信させる」との発言。

この両者、ちょっと文脈が違うと思うのですね。

日本への言及が消えた、というのは事実だし、もしかしたら実際にシラク大統領の日本びいきにかげりが見え、一方、フランス全体としての日本ブームが冷めかけているのかもしれませんが、それはともかく、産経新聞の記事からは、まるで今年と昨年のスピーチで単純に日本への言及が(同じ文脈で)なくなってしまった、と受け取られかねないと思うのです。これは、ちょっと違うかな、と。

更に言うと、一昨年のやはり同じ機会のスピーチ(仏語のみ)でも、Japonという語は一度も出てきませんし。。。

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Comments

木鈴さま

コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、公式レベルでは特に反応はしなかったと思いますが、まあ、かなり多くの(?)日本人が、サルコジに反感を持ってしまったというのは事実なんでしょうね。

Posted by: ガーター亭亭主 | 2004.09.06 at 07:51 PM

サルコジ自身はオフレコ掛けたつもりが、マッチの記者は、ホントかウソか、オフはその前の話題までと勘違いし、記事にしてしまったということらしいです。フランスでもブルターニュ日本協会やパリ市文化担当助役が反論するなど、結構波紋はありましたけど、プライヴェートな会話な訳ですし、シラク対サルコジという純粋な内政問題ですから、日本が必要以上に反応する必要は無いと思います(実際公式レヴェルでは反応しなかったと思います)。ただ知らない事について喋るという愚を犯した訳ですから、発言の事実をメディアが伝えるのは、別に構わないように思います。
産経の記事については、亭主さんの仰る通りだと思います。今年のスピーチの該当箇所では、事実上BRICs諸国や「地域統合を進めつつある(新興)諸国グループ」等を問題にしているのですから、日本が出てくる余地は無いですよね。

Posted by: 木鈴 | 2004.09.05 at 07:25 AM

コメントありがとうございました。

サルコジは、パリマッチでしたよね。当時は私はまだ日本にいたんですが、日本での報道ぶりは、クレッソン首相の「働きアリ」発言のとき以上だったかもしれません。実際はどんなことを言ったのかは前後の文脈だってあるし、判りませんよね。

ただ、そういうつけ込まれそうなことを言ってしまうというのは未来の大統領候補としてはいかがなものか、という意見もあって、それはそれで肯けるものがありました。ただ、あまりガードを固めずに発言するところがサルコジの魅力かもしれませんが。。。

Posted by: ガーター亭亭主 | 2004.09.04 at 11:49 PM

こんにちは。

一昨年までさかのぼられたのですね。テレビや新聞など、マスコミのとらえ方しだいで、同じスピーチでも大衆の受けるイメージがちがってしまうと怖いですね。

今ここに資料がないのではっきりした日時は忘れたのですが、仏サルコジ外相が中国を訪問したさいに、「相撲は知的ではない」と発言したと日本のマスコミがこぞって報道したようです。

私も知り合いからメールがきて、このもとの記事(大衆週刊誌)を読みましたが、「そこまで日本のマスコミが書くほどすごい内容ではない」と個人的に思いました。

Posted by: 三紗 | 2004.09.04 at 06:31 PM

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