人間ドック@パリのアメホス
先日、人間ドックを受けてきた。パリのアメリカン・ホスピタルで、3時間ほどの、検尿、血液検査、血圧、身長・体重、心電図、バリウムを飲んでの消化器のレントゲンという、日本でもよくお目にかかるコースを受けた。
ちょっと嬉しかったのは、心電図をとる機械。日本だとジェルのようなものを腹とか胸とか脇腹に塗って、吸盤状の電極?を装着して計るが、今回の機械は、ピップエレキバンのようなものを要所要所に貼り(ただし、あれほど粘着力も強くなく、薄い)、そのピップエレキバンが一部めくれ上がるようになっているのだが、そこをワニ口クリップの小さなやつで挟むという形のものであった。
ワタクシは、あの(日本の)ジェルが嫌いなのだ。測定の後なま暖かいタオルでジェルをふき取れと言われるのが常だが、いつまでも嫌ぁな感触と妙な冷たさが残るのが耐え難いと思っていた。加えて、吸盤の跡が残るのも不可。 比べると、このピップエレキバン方式は良い。大変良い。そこで、検査のおばさんに、これは大変具合がよい、と愛想を言ったところ、当院でも数年前まではジェルを使っていたが今はこれに代えた、検査時間も短くてよい、だがとても高い機械なのでフランスでもどこでも使っているわけではない、とのことであった。我が意を得たりである。
ところが、同日同院で同じ検査を受けた某上司は、ジェル方式の方が良い、と。なぜ良いのかはよく理解できなかったが、まあ、人それぞれの好みというものであろう。
バリウムは、あの発泡剤?みたいなのを飲まされて、「ゲップを我慢して!」と言われるのが常々しんどいと思っていたところ、それもなくて比較的快適であった。バリウムも若干薄くて飲みやすいような気がした(気のせいか)。機械に乗ってもそれほどぐるぐる右に左に上に下にと動かされず、苦しさは少なかった。ただし、下剤がもらえず、水をたくさん飲んでね、と、それで終わりだったのはちょっと不安だった。幸い、支障は生じなかったが。
ところが、たまたまお医者さん(日本人)と食事をする機会があったのだが、バリウム検査については、日本人には胃ガンなどが多いせいで、西洋より発達しているのだそうだ。あの発泡剤も、飲むことにより胃壁のより精密な検査が可能になるのだそうだ。ううむ、やはり、人間、楽ちんなのが良いと思っていると落とし穴がある、ということか。
ところで、ピップエレキバンにまで、彼女が進出しているとはね。しらなんだ。
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