ペレーニのベートーヴェン・チェロソナタ
ミクローシュ・ペレーニのベートーヴェンのチェロ・ソナタの新録音を聞いた。これ、とてもいいです。ピアノはアンドラーシュ・シフで、ECMからの盤。
実は、この盤が出るというニュースはもう2ヶ月も前に、メメンとモリさんのところで読んでいた。とても期待していたのだ。
期待を裏切らない良い音楽である。何度聞いても、いいなぁと思う。自在、というべきか(恣意的な演奏という意味ではもちろんない)、音の色、ニュアンス、が本当に多彩で、音の大きさと強弱、スピードの変化の見事さとあいまって、実に豊かな表現である。これは、もちろん最高度のテクニックに支えられているのだろうが、そのこと自体がひけらかされることは全くなく、音楽のためにすべてが奉仕している、というと、抽象的に過ぎるのだが。
聞いていると色々なことを感じる。喜びとか楽しさとか悲しみとか寂しさとか孤独感とか、そういう感情を感じることもあるし、叡智とか賢者などという言葉を思ったりもする。ただただ、美しい、と嘆息をつくことも。そして、言葉にすることのできないものも、もちろんある。
残念ながら聞いていただくしかない。
斉諧生さんのページでもこの盤の待望振りがよく分かる(ここを開いてサイドメニューのカテゴリー「2004年10月」中10月9日の記事、それと同じくカテゴリー「斉諧生敬白」中9月5日、30日、10月8日の記事をご覧頂きたい(直接リンクする方法が分からないので))し、何よりも、ペレーニについては、その提琴列伝というページに詳しい。
また、坂本くんのページのレビューも熱い。
ところで、フランスは、基本的にCDが高い国だと思うのだが(日本が安すぎ?)、fnacでこの盤はなぜか23ユーロほどで売られており(3200円弱)、フランス盤以外では珍しい逆価格差現象となっている。
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Comments
亭主さまのエントリを見て再びこのCDを引っ張り出してきました。智と情がバランスよくブレンドされた大人の名演奏だなと思っております。個人的にはロストロ&リヒテルの暑苦しいまでの昂揚感も捨て難く、両者とっかえひっかえして聴いているのですが…。
Posted by: ユウスケ | 2004.11.22 at 02:28 PM
なるほど、ロストロ&リヒテルですか。それは暑苦しそうだ。
ロストロは、なぜか食わず嫌いで、というのはワタクシにとってはカラヤンみたいな存在だったんですね。ですから、デュ=プレは別格としても、シュタルケル、ナヴァラなんかの方に肩入れする日々でした。
ただ、考えてみると、ワタクシにとってのこの曲のデフォルトは、フルニエ/グルダというDGの廉価版(へリオドールというレーベルだった)のLPで、あんまり他の演奏は聴いたことないかも。あ、デュ=プレ/バレンボイムは持っていたか。。。
でも、そろそろロストロの盤も聞いてみようかな、と思ったりしまています。
Posted by: ガーター亭亭主 | 2004.11.22 at 09:57 PM
こんにちは。大変お久しぶりです。
ペレーニ,よさそうですね。買おうかしらと思いました,亭主さんのコメントで。
私の,デフォルトもフルニエ=グルダなのです。シュタルケルもいいですね。
ロストロ=リヒテルは,独特の緊張感がいいですね。DVD盤がお勧めです。
Posted by: 小ト短調 | 2004.11.23 at 10:09 PM
こちらこそ、ごぶさたしています。
お久しぶりですねぇ。お元気ですか?
みんなブログに移行しましたねぇ、しかし。
では今後ともよろしくお願いします。
Posted by: ガーター亭亭主 | 2004.11.24 at 06:47 PM