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2005.05.31

サルコジとドゥ・ヴィルパン

ドゥ・ヴィルパンが新しいフランス首相となった。欧州憲法批准にかかる国民投票での敗北によるラファラン首相の辞任を受けてのことである。

ドゥ・ヴィルパンというのは、アメリカのイラク攻撃にかかる国連決議を巡る議論の中で、滔々と総会演説をした当時の外務大臣である。なかなか格好の良い演説で(中身ももちろんあった)、フランス外交ここにあり、という感じを受けたものだ。その後、内務大臣をしていた。シラクの腹心である。

この世代(50代前半)の有力政治家には、与党党首のサルコジがいる。ドゥ・ヴィルパンが貴族的で上流の出というイメージ(実際のところもそうだと思ったが、手元に証拠がない)であるのに対し、移民の子(だったと思うが、これも確証がすぐに出てこない)のサルコジは、頭も良いし行動的だし庶民的な印象で、国民に人気がある。調子の良かった頃の田中角栄みたいな感じ。「相撲は醜悪で嫌い」と発言したかしなかった、あの人である。ドゥ・ヴィルパンの前の内務大臣で、その後経済大臣を経て与党党首となることに伴い閣外へ去った。

この2人は、なかなか対照的なイメージがあり、対比して語られることも多い。

さて、敗北の後のダメージ回復、イメージ向上ということでいえば、サルコジなのだろうが、彼はシラクと仲が悪い。というか、2007年にはシラク大統領の対抗馬として出てくるというもっぱらの評判で、そこを睨むと、ここはドゥ・ヴィルパンなのだろう。

ところが、新しい内務大臣はサルコジだという説が流れている。与党党首と大臣の両方はダメだから(規定があるわけではないと思うが)、閣外へ去ったのではなかったのか。しかも、ドゥ・ヴィルパンの下につく形で既に努めたポストへの再登板。そんなことあるのかなぁ。受けないんじゃないのかなぁ。

誰がそれを狙って、そういう話を流しているのだろう。これで喜ぶのは誰だろう。

まあ、数時間後には結果は明らかになるが。

追記(6月2日)サルコジはナンバー2としての入閣は受けたみたいですね。なかなか管制が厳しくて閣僚名が漏れてきませんが。失業対策に「100日」という期限を設定したのは(誰のアイデアか知らないけれど)、ナポレオンを尊敬する首相らしいなぁ、と思います。天下も百日で終わらないと良いけれど。
ところで、うるわしのブルターニュさんには、本件もっときちんと書いてあるので、どうぞ。

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