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2005.06.16

あなたは何を聴いているか

先週バーンスタインの話で、「聞こうとしているものしか聞こえないのではないか」と書きましたが、それで思いついたことを一つ。

よく、「何を見ているかが分かる装置」がありますよね。車の運転のうまい人と下手な人で見る場所が違う、とか、料理の名人は鍋のどの辺を見ているか、とか、視線の行方が分かる機械。

あれの音楽版、というか、聴覚版はないもんでしょうかね。「○○○○先生はこの曲のこの部分を聴いている!」とかいう特集が出来たりして。奏者にとっても聞かれていることが分かればモチベーション上がるし、手は抜けないと思うでしょう。でも、聞かせどころのソロだと思って演奏していたのに実は誰も聞いていない、とかそういう悲劇もあるかもしれませんね。グールドとかチェリビダッケとか奏者の発するうなり声ばかりが聴かれていた、というデータも出たりすればそれはそれで新たなマーケティングの可能性かも。

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音楽」カテゴリの記事

Comments

う~ん、唾を飲み込む音は聞きたくないですねぇ、という話はともかく。

多分、脳に針でも刺さないとダメなんじゃないでしょうかねぇ。聴覚は視覚より、情報を選択するのが脳の仕事になっているのではないか、という気がします。あ、視覚もそうなんだろうけれど、その情報を選択しようとする過程において、「視線の位置」という分かりやすい指標が目の機能として現れてくる、というべきでしょうかね。

カクテルパーティ効果、というのを聞いたことがありますね。ざわざわした中でも、話をしている相手の声だけをちゃんと聞き取っているという選択の能力の話だったと思います。

Posted by: ガーター亭亭主 | 2005.06.27 at 08:44 PM

「聞こうとしているものしか聞こえていない」というご意見、まったくもって賛成です。視覚はトリックで騙されることが多いですが、聴覚は自ら選び取って聴いてる確率が高いんじゃないかって気がします。(優先順位があるというか。)
解説を読んだ後に違う部分がパッと浮き出るように聞こえてくるという感覚は、以前読んだ色盲・色弱に関する本の「単なる緑の葉ばかりと思っていたら、隣の人に「満開ですね」と言われ、それではじめて真っ赤な花が一面に満開で匂いたっていることに気が付いた。」という体験談と似てるように感じます。

世の中にはヘッドフォン型のステレオ・マイクがあり、他人の耳の位置の音を録音して聞くことができるそうですが、それを使うと例えば他人がツバを飲み込むゴックンという音が至極リアルに聞こえてきてキモチワルイくらいだそうです。
しかし、曲のどこの部分を聞いてるかということになると、さすがに脳に針を刺すことになるんでしょうかね・・・。簡単な話じゃなさそうですね。

Posted by: yaco | 2005.06.26 at 03:43 AM

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