本当に大切なことは
k-tanakaさんの「死ぬ順番:神→男→金」と題するエントリー。非常に我が意を得たり、という感じです。「神」や「男」はともかく、経済原理で色々なことが決まらない時代の到来を、ワタクシは切望します。生きているウチには無理かなぁ。
カード会社の幸せはプライスレスというCMは、やっぱり、現金ではなくカード、がメッセージなのだろうから、ここでいう「金死」とは別物でしょう。が、作り手は、将来的な「金死」の予兆(あるいは願望)が人々の心の中に渦巻いているのを看取ったからこそ、こういうCMを作ったのだと思います。
でも、何もこれは最近の新しい風潮というわけではありません。星の王子様では、本篇に入る前に「うわばみに呑み込まれたゾウ」の話と「オトナは素敵な家の値段を聞く」話が語られますが、前者はそれほど直接的ではないにしても、後者は「金死」思想(!)の告白そのものですよね。これらは、最後のキツネの「大切なものは目に見えない」という有名なセリフにつながって、この本の全体を覆うテーマです。この本の新訳が続々登場するんだそうですが、金死思想を説いた本が金死の時代の入り口に版権切れを迎える、というのも象徴的なことと感じます。
*まさか誤解する人はいないと思いますが、金死思想とか、金死の時代とか、今思いついて勝手に言っている言葉です。別にGeldtodとかそういう言葉はない(はず)ですので、念のため。
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