音楽家の道(16)~新音楽院の近く
音楽家の道愛好家の皆様にお知らせです。
先日ベルリンで「音楽通りツアー」が催されたとのこと。主催者マサトさんのブログ、「ベルリン中央駅」にレポートが載っております(こちらとこちら)。参加されたフンメルさんのドイツ音楽紀行にも記事が。
それによれば、ベルリンの場合は、音楽関係の名前の付いた通りが割と集中している地域があるようです。パリはそんなことはなくてパリ中に散らばっているのですが、それでも、新音楽院近辺にはやはり多いです。
そこで、今回は人の名前ではないのですが、新音楽院近辺の一角に付けられた通りです。
ベルリンにもあるというボレロ通りを含む4つの楽曲形式(?)の地名です。新音楽院横の新興整備住宅の一角で、この4つの短い通りは一本の道から両側に2本ずつシンメトリカルに存在しています。(分譲住宅地みたいな感じ)。
1997に出来たこれらの道はいずれも私道で幅12メートル長さ60メートルときっちりと揃っていますし、この長さと幅がいかにも計画して作りました、っていう感じです。
パリ市の虎の巻ページには、名前の由来というのがそれぞれ書かれています。以下のとおり。
ソナチネ:小さいソナタ、一般的に比較的易しい
ボレロ:18世紀末のスペインの踊りと歌
トッカータ:クラブサン、ピアノのための器楽曲の形式
カンタータ:一つ又は複数の声のために書かれた音楽作品
カンタータはもう少し書きようがないかなぁと思いますが、こんなものでしょう。ボレロでラヴェルに言及したりはしないのが見識でしょうか。
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指揮者フルトヴェングラー(1886-1954)にちなんだ「フルトヴェングラー通り」(1月14日)
2週間ほど前だったか、ベルリンの音楽大学で指揮の勉強をしている友人のT君から、たまたま面白い話を聞いた。ベルリンには音楽に関係した通りの名前が非常に多いというのである。ベートーヴェン通りやモーツァルト通りなら、さして驚くに値しないが、T君が挙げたのはそれだけにとどまらない。ちょうど地下鉄の駅のホームにいたので、2人で壁に掛かっている地図を眺めてみたところ、T君も知らなかった、意外性のある面白い名前... [Read More]
» 音楽家通りツアー@ベルリン [ドイツ音楽紀行]
ベルリンを訪ねた際、案内人マサトさん、発案者の指揮者Tさんと共に、音楽家の名にちなんだ通りを巡るツアーへ。詳細はベルリン中央駅blogで掲載されていますので是非ご覧ください。私の方は個人的に心に残ったもの少々綴りましょう。
このツアー、実は音楽家の住居を巡るわけではなく、ただ単に彼らにちなんだ名の通りを目指すもの。ですから、観光地ではなく、ごく普通の住宅地を歩いたわけです。えっ?そんなことをして何が面白いのか?と・おっしゃい・ま・す・か・・・(汗)。
住人の方々は、地図を広げて道路標識をチェ... [Read More]
マサトさん
こちらへもコメントありがとうございます。パリは、楽器名はないみたいですねぇ。そもそも、元々は通りの名前に当時の市会議員やらが自分の名前を付けたりして、権益化していたような風情もあって、とても(誰の得にもならない)楽器の名前までは手が回らなかったのではないかと想像します。
Posted by: 亭主 | 2006.01.27 07:50 AM
こちらからもTBさせていただきました(ただダブって送ってしまいましたので、どちらかを削除していただけたらと思います)。
ボレロ通りはやはりパリにもありましたか!ベルリンには楽器名やワーグナーの楽劇の登場人物で固められた地区というのもあり、またいつかご紹介できたらと思っています。
パリ編の続きも楽しみにしています!
Posted by: マサト | 2006.01.27 03:40 AM