ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツが土曜日にシャンゼリゼ劇場で、モーツァルトのいわゆる3大交響曲の演奏会を開きました。
前日には、このコンビ、同じ曲目の演奏会をブリュッセルで開いており、それはゴロウ日記でも取り上げられていたりするのですが、その後、彼らはスペインへ南下してツアーを続けている模様です。
それはともかく、この演奏は素晴らしいものでした。繊細で微妙な美しさの変ホ長調、前衛的なト短調、堂々たるハ長調「ジュピター」という3曲の性格が見事に描き分けられ、そして、木管が良く浮き出た響きなことと「刻み」がいつも聞こえてくるが全体を通じて目立つ、溌剌として推進力に満ちた、そして美しい演奏でした。
それにしても、変ホ長調の終楽章の後半部分を繰り返したのを聴いたのは初めてです(多分)。凄く驚きました。終わるぞ、と思って身構えたらリピートされてしまったときの衝撃で、ワタクシはクラクラしてしまいました。楽譜にもそう書いてあるんでしょうか。会場で会った友人は、「最近の古楽系の演奏ではこの繰り返しはよくやられる」と言っていましたが。
ト短調では、両端楽章で2人のホルンが舞台最奥の両端に分かれて立って演奏という仕掛けがありました。これもそういうことをされるとそこに耳がいくという効果もありますが、実際、2本のホルンがそれぞれ実は不思議なことをやっていたのだということを強調した演奏で、これも蒙を啓かれた思いです。楽譜見なくちゃ。
と進んできて休憩後の「ジュピター」。楽団員が入場してきてふと気がつくと、変な感じです。、、、、う、椅子がない。というかチェロ以外はみんな(管楽器も)立っている。ヴィア・ノヴァSQの往年のスタイルです(去年見たときは全員座っていましたが)。ガーディナー、視覚でも色々とやってくれます。あ、もちろん、立って弾くと椅子で音が吸収されない分、音が明確に大きくなるのだと思いますが。
アンコールでは、交響曲変ホ長調K.16(第1番)の第2楽章が演奏されました。「ジュピター」の終楽章の主題が出てくるということが知られている曲で、そのことをガーディナーはくどくどと説明していましたが、これは、まあ、イギリス人らしいというか。
大変満足できる演奏会でした。
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Comments
3年ほど前のラトル&啓蒙管のといい、
今回のといい、モーツァルトの39番から
41番の刺激的な演奏を聴きたいと思って
います。
ああ、うらやましい。
Posted by: hidamari | 2006.01.31 at 10:27 PM
hidamariさま
コメントとTBありがとうございました。こちらからもさせていただきました。
そう、本当に刺激的な演奏でした。このガーディナーのもの。もうずいぶん最前線でやっているはずなのに、いつまでも「元気」です。
Posted by: 亭主 | 2006.02.01 at 12:12 AM