牛(11)
先日、入院中の牛もいると書きましたが、退院してきた牛に遭遇しました。
サンジェルマン・デ・プレ教会の前のこの牛、2週間くらいは入院中でした。115番の「牛、ペレウス、アフリカ」という題名の作品で、「牛乳の世界的普遍性」を表すものだそうです。
「ペレウス」というのはアフリカに広く分布している非定住の民族というか部族(主に狩猟して生活している?)というか、そういう彼らでも牛乳を使っています、というのがこの牛のテーマです。
入院前のこの牛の勇姿はフランス雑記帳さんのところで見ることができますが、
現在のこの姿と入院前の姿を比べると、明らかに角が変わっています。前の角は折られたとのことですが、それに比べて太く短くなっています。これなら簡単には折られないでしょう。
残念ながら昔の大きな角に比べると存在感が減ったことは否定できませんが、それでも、まずは退院・復帰したことを喜びたいと思います。世の中色々な人がいるのが現実ですから、角の変更は仕方ないんでしょうねぇ。寂しいことですが。
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Comments
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そうなんです。そろそろ退院したはずの牛を探す第2ラウンドに行かねば、と思っている今日この頃です。
あと、「折られたままで展示」というのも一つの主張としてあり得ますよねぇ。
Posted by: ガーター亭亭主 | 2006.06.04 02:55 PM
ガーター亭さん、こんにちは。
最近、街に牛さんが多いな~と思ってたんですが・・・入退院とかもあるんですね。(汗)
この写真の牛さん、フランス雑記帳さんの所まで行って入院前の雄雄しい姿を拝見してきましたが、それから比べると今の姿は・・・意味無いじゃ~ん!!って感じですね。期間中は折られたまんまで展示しててもいいんではないか・・・っていう気さえします。
でも、ガーター亭さんおっしゃるとおり、無事に退院して復帰してくれたこと自体は目出度いことですね。ホモ・サピエンスには、もっとお行儀よくなって欲しいです。
Posted by: yaco | 2006.06.02 09:11 PM