牛(6)
今回は、オペラ座(ガルニエ)の前の牛をご紹介します。ここには6頭いるうちの4頭を。
配置はこんな感じです。
正面に堂々と立っているのは、114番「牛乳、三輪配達車」(Lait - Triporteur)です。
横から見るとこんな感じ。
正面から見ると、オペラ座正面のモーツァルト像と重なって見えます。
向かって右側に見えている青い牛は、近寄るとこういうデザインです。
No.109"Caprice a l'oeuvre"は「いたずら書き」と訳して良いかどうかわかりませんが、天使たちがいたずら書きをしています。実はこの絵柄、これのパロディです。
この写真はワールドカップ仕様ですが、スーパーに行けば、President((1)で紹介した「王妃」のスポンサー)と負けず劣らず目立っているチーズです。商品名は"Caprice des Dieux"(神々のきまぐれ)ということで、会社の名前は本当は違うのですが、今回のスポンサー名もこの商品名のとおりです。こうなると単なる宣伝のようにも思えますが、フランスではわざわざ宣伝をする必要もないほど知名度の高い商品ですから、パロディとして成立するのだと思います。
さて、オペラ座に向かって左側の黄色っぽく見える牛は、No.152の"Meuhtro"です。
派手なパッチワークの柄に地下鉄(メトロ)の路線がデザインとして取り入れられています。Meuhというのは、牛の鳴き声のことですから「モートロ」という言葉遊びのタイトルです。写真では分かりにくいですが、駅名もピガールが"Pis-galle"となっていたり、オペラが"Opera-tion Seduction"となっていたり、ひとひねりしてあります。
逆から見るとこんな感じです。
"Meuhtro"の向こう側に見える紫色の斑の牛、No.169"Prunelle"というのですが、この言葉は、瞳とかまなざし
という意味です。
で、この牛の瞳は、
TGVでした。
スポンサー名も「TGV、牛を幸せにすることを喜んでいます」となっているので、フランス国鉄の出品ではないでしょうか。
ちなみに、この牛は、最初の写真では三輪配達車牛の真後ろにちょうど隠れています。
前にもTBさせていただいた「フランス落書き帳」さん、その後も精力的に牛の写真をアップされていますので、ここでまとめてご紹介させて頂きます。
また、LE TEMPS AGREABLEさんのところにも牛の写真がありました。
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