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2006.05.05

スリにあった(未遂)

地下鉄のシャトレ駅、1号線のホームです。夜の10時過ぎに電車を待っていると、隣の男が英語で話しかけてきました。「背中に何か付いているよ。汚れているよ。紙を持っていないのか。綺麗にしないと。」

こ、これはもしかして。。。

いやぁ、話には聞くし、ものの本にも必ず書いてあるわけですが、未だにいるんですねぇ、こういう超古典的な手口で犯行に及ぼうとする輩が。あまり綺麗な格好をして移動しないので、私は5年以上パリに住んでいて初めてです。出くわすのは。シャトレからだとRERで帰ることが多いからかしらん。まぁ、確かに今日は色の濃いスーツを着ていましたから、カモだと思われたのでしょう。

さて、ここで上着を脱いだりしたらおしまいです。最初は聞こえないふりをしていて無視していたのですが、"Do you speak English?"とかなかなかしつこい。「いいからいいから、しっ、しっ」という感じを手の動きで示し相手にせずにいると、触ってくるんですよね、肩とか。そうなると、こちらも黙ってはいられないので、その手を強く振り払い「何すんだこの野郎」と(言いはしませんが)いう雰囲気を作ったところで、電車が来ました。やれやれ、と乗ったところ先ほどとは違う男(これも仲間っぽいですが)が乗ってきて、飽きもせず「背中に何か付いているよ」と背中と肩を触ります。今度はちょっと強めに突き飛ばしましところ、降りていきました。

電車の中でも、「背中汚れているよ」と指摘してくれた若者もいたのですが、もうこうなると家に帰るまでは上着を脱ぐわけにもいかず、「分かっているよ」という感じで乱暴に対してしまいました。彼には悪かったかな。

で、付けられたのはマスタードでしたね。でも、これ、クリーニングに出さないとなぁ。被害は最小限といえばそうですが、それでもクリーニング代がかかってしまう。やっぱり、これからはRERにしよう。

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Comments

コソ泥には毅然と。
身の危険を感じるようなときには安全第一に。

というのが鉄則で、その間の最適点を瞬時に探るということかな、と思います。

yanaka-retinaです。スリの話に反応しますと、20人ぐらい引率すると、パリでは必ず一人ぐらいやられます。手口とか防衛策とか説明するのですけどだめですね・・春の旅行ではバルセロナのミラ邸の前でやられていました。そのときは財布に5ユーロぐらいしか入っていなかったので、よかったですが・・スリにあうと精神的に辛いです。
 私はローマの地下鉄でのる際になかなか入れてもらえず、車内に入った瞬間にすられ、扉がしまって逃げられるというスリに遭いました。これと同じ手口でパリの地下鉄でも遭遇しましたが、目の前にいる短パン姿のアメリカ人が被害にあい、私はローマの記憶があり、すぐに財布をガードしたので大丈夫でした。
 パリではタクシーの釣り銭詐欺にあいました。200フラン渡すと、20フランじゃ足りないと言われ、20フラン返してもらって再度200フラン渡すと、釣り銭が100フラン足らない。そこまで馬鹿じゃないので、足りないといって・・しょうがないなあと思い、ホテルの部屋に入り荷を解くと、そういえば両替したばかりで20フランなんて持っていなかったことに気づいたというわけです。これと同じ手口をトゥールーズで会ったときには、なぜか関西人となって「おんどりゃ・・・」と凄んだしだいです。

コメントありがとうございます。
今から考えると、「指摘してくれた若者」は「よくある泥棒に遭ったのかな」と思ってくれたのかもしれません。ただ、むしろワタクシの方に心の余裕がなく、「こいつもまた仲間か?」と思ってしまったわけです。もっとも少し離れたところに立っていましたので、別にやりとりはそれほど険悪なものではありませんでしたが。

そう言われてから少しして、上着の肩胛骨の辺りに黄色い汚れがあるのが分かったので、ティッシュで拭いていたら(上着は脱がずに)、件の若者は「ほらね」という感じでちらっとこちらを見ていました。その時にはもう一人、「ティッシュじゃ取れないよ」という仕草をした若者がいてこちらは「泥棒の被害にあったんだね、ご愁傷様」という雰囲気がにじみ出ておりました。

マスタードは、多分最初に話しかけてきたときにはまだついていなくて、その後肩を触されたときに付けられたのだと思います。2人目の発車直前に接触してきた男は、カモにできなかった腹いせに再度マスタードを付けに来たのかもしれない、とも思います。

まあ、スーツを着て夜に1号線に乗らない、というのが一番の自衛でしょうねぇ。他の線の方がおそらくこの手の犯罪には遭わないのだと思います。観光客も多いためにこの線は、身の危険を感じるような治安の悪さはないのですが、この手のこそ泥やスリは多いと言われています。

災難でしたね。お見舞い申し上げます。

遣り口を伺っていると、狙いを付けたら引かないのですね。スリと云うよりも強盗に近いような。「指摘してくれた若者」は常習の犯罪の被害とは思わなかったのでしょうか?

この遣り口は聞いた事はあるのですが、どれ程一般的なのか、取り締まりはされているのかなど気になります。こちらもマスタードで対抗するしかないのか?

マスタードの降りかけの瞬間は人目やVIDEO監視が無かったのでしょう。手口が荒っぽい。

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