革命記念日(1)
いささか旧聞に属しますが、昨年の中途半端な見物態度を反省し、今年は革命記念日のパレードを気合い十分で見学しました。
まずは、パレード開始前の様子から。
凱旋門にほど近い我が家の前は戦車の待機場所となっており、こんなパレード前のお掃除の光景に早速出くわしました。掃除をしているのはパリ清掃局の職員で(トレードカラーの緑色の服で判る)、放水車が横に控えていました。
シャンゼリゼでは通りに近い位置を占めようと柵の向こう側の位置に入ったのですが、手荷物チェックが厳しかったです。飛行機に乗る時なんてものではありません。ですから一人当たりの検査時間が長い長い。検査員3人に金属探知器(ゲートをくぐった時にビーと鳴ると念入りに調べられる時の携帯用のヤツ)が1つしかないという準備の悪さもあったのですが。ワタクシの前の人など、爪切りとかまで取り上げられていました。もっとも、この人、他にもアーミーナイフとか小刀とか、嫌がらせのように刃物を携帯していたのですが。
おかげさまでかなりかぶりつきの位置を占めることが出来たのが、8時40分くらい。パレードが始まるまでには1時間以上あるその時点での様子はこんな感じ。
9時頃だったでしょうか、集合がかかり、整列の具合を教官(行進するのは警察大学校生とか士官学校生、さらにはエコール・ポリテクニクの学生なのです)がチェックします。
しばらくすると形になりました。
ところがこうなってからもパレードの開始まではかなり待たされ、学生たちもこんな感じに。
先頭に通るのは共和国大統領と決まっています。シラクは来年の選挙に出馬は無理な状況となっているので、「シラク最後の7月14日」というのが新聞の見出しの決まり文句でした。動画に挑戦し、失敗したため、大変残念ながらこの部分写真がないのですが、騎馬音楽隊(「軍楽隊の歴史」とかの挿絵のような馬上ティンパニ演奏を生で見られました)に続き、シラク大統領が通っていきました。通りの向こう岸に近い方に学生たちが整列し、その前をシラクが通る、ということは、こちら岸からは本当に目の前を通るわけで、厳しい警備も当然と納得しました。10年前に見たときは、大統領は特に騎馬の先触れはなく、ジープ単機で通っていったのを覚えているので、少々以外に思いましたが、きっと細部は毎年変わるのでしょう。そうしないと危険だし。シラクが通ったのは10時過ぎでした。
さて、ようやく行進舞台の出発です。歩く向きに並び直し、最後の整列、前へならえ、です。
(つづく)
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