病気で盛り上がる

イタリア人と仕事の食事をしたのですが、飲み物はお茶で良いと言うのです。このおじさん（多分ワタクシより５～１０歳上の５０代半ばといった感じ）、数ヶ月前に先方のセットでイタリア料理店に行ったときには「ワイン無しの食事なんて考えられない」という勢いだったので、アレ？と思いましたが、もしかしたら和食とワインは主義に反するので日本茶にしているのかな、と、あまり気に留めずにいました。

すると食後に、コーヒーは？との問に「いらない」と。「コーヒーはやめているんだ」「タバコもやめた」（そういえば前回は葉巻をくゆらしていました）「酒も控えている」「血圧が高いんだ」と。

ちょうどワタクシも先日の人間ドックで血圧が高めに出て（実は検査前夜の睡眠不足のせいと思っているのですが）、さらにγ－ＧＴＰも高かったため、節制モードに入っているところなので、話題は、お互いの血圧の数値（ワタクシは１４０－１０６，彼も同じくらい）から始まって、薬は飲んでいるか（２人とも薬には抵抗があり減量等の節制で改善を図っている）、血圧計はどのようなモノが良くどこで買えるのか（ワタクシはまだ買っていないのですが、彼は薬局で腕で計る式のモノを今回買ったため、指で計る式の物とダブって持ってしまっているとのこと）、一日どのくらい歩いているか（万歩計を見せたところ、歩数ではなくてワタクシの１日の歩行キロ数に興味を示していました。１万歩で大体７キロなのですが、その数字に満足げに頷いていました）などなど止まるところを知りません。

ハッと気が付くと、同席のうら若き女性（先方とこっちと１人ずつ）からは、遠く離れた世界に２人で迷い込んでしまっておりました。くやしいので「あなた方は別の世界の話のように聞いていると思うけれど、２０年後には他人事じゃなくなるからね」と捨て台詞を吐いておきました（逆恨み）。

しかし、いつしか飲み会でも気が付くと同年配のおじさんたちと病気（といっても主に生活習慣病）の話で盛り上がることが多くなっているここ数年ですが、まさか、イタリア人とそういう状態になるとは思いませんでした。う～む。

ちなみに、ワタクシの経験では、頻繁に登場する話題は、血圧、胃カメラ、バリウム検査、肝機能、胆石、痛風、結石、ギックリ腰あたりが王道ではないかと。