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2007.02.18

ラモーな日々(さらに)

11日(日)のコンサートの時に、ガーディナーが「これ(アフリカチームの音楽と踊り)を聞きたければ、火曜日にまたここでやりますから」と叫んでいたのに誘われて、13日(火)もシテ・ドゥ・ラ・ミュジークへ。
この日は、日曜日の第3部の内容そのままと、モーツァルト、グリーグ、バルトーク等々という合奏団単体の曲目からなるプログラムでした。

最初は、モーツァルトのディヴェルティメントK.136。とても音楽している演奏でした。フレーズのしまいの部分でちょっと遊んでみたり、それが決まるとお互い顔を見合わせてニッコリとしたり、楽しんで居るんですよね。基本的にはすっきりした気持ちの良いものでした。続くグリーグの「2つの悲しい旋律」は、大仰な身振りはなく静かで心に染みてくるような音楽でした。しみじみしてしまいました。
そして、日曜日と同じラモー。日曜日は2階席で見たので今度は違う場所でと思い(今晩は自由席)、1階席の前の方に陣取りました。踊り手の動きの細部はよく分かりましたし、近いところならではの迫力はありましたが、ステージ全体の動きは上の席の方がよく分かり、それに所々前の人の陰で見えなくなるところもあり、一長一短でしょうか。最初に見たときに比べて衝撃は薄まりましたが、それでもやはりすごいものでした。

ここで休憩なのですが、気が付くと、ワタクシの後ろ辺りには、ガーディナー御大の姿が。曲が終わったり演奏者が交替するときに、ブラヴォとかヘーイとか叫ぶオヤジが居るな、と思っていたのですが。御大だったとは。

休憩後はコレッリのフォリア。ヴァイオリン2人とチェロ1人のソロをフィーチャーした室内合奏版でジェミニアーニの編曲だそうです。ここでも感じたのは、奏者間のコミュニケーション。ヴァイオリンの1人とチェロは兄妹(ダイヤモンドという苗字が考えさせられますが)なのですが、速いパッセージを弾き切った後の笑顔が印象的でした。そして、バルトークのルーマニア民俗舞踊、なかなか巧いものでした。楽器のせいかあまり豊かではない音が、こういう細身の曲では(グリーグもそうだったけれど)哀愁をそそって味を醸し出すのは、計算してのことではないでしょうが。

その後、アンコール大会となって、ヴァイオリンの女の子がジャズ・ヴォーカルを披露したり、ヴァイオリンの後ろの方で弾いていたお兄ちゃんがモンティのチャルダッシュのソロを取ったり、と盛りだくさんで、なかなか愉しいものでした。まあ、ちょっと内輪受けっぽいところもなくはなかったけれど。プログラムにはKWELAという即興的な曲が演奏されるとあったのですが、それはどれだかよく分かりませんでした。ま、いいか。

ということで、実はラモーだけを目当てに行った演奏会だったのですが、全体楽しむことが出来ました。

ガーディナー御大、後半も仕切りにかけ声のようなものを発していらっしゃいましたが、こういうアフリカの音楽や音楽家を大切に思い一緒になってやっていく(それは一方的な支援というのとはちょっと違うように思います)彼の姿勢は、音楽のユニバーサルな価値と土に根ざすことを重視することの一つの現れだと感じました。有機農法とかバッハのカンタータのCDのジャケット選択にも通じるものがあるようです。

関連エントリ:ラモーな日々
        ラモーな日々(続き)
        ラモーな日々(そして最終日)

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音楽」カテゴリの記事

Comments

コメントありがとうございます。

この「ガーディナーの世界」については、もう1回エントリを書くつもりなのですが、その時に、全体像も分かるようにしますので、どうぞよろしくお願い致します。

Posted by: 亭主 | 2007.02.21 at 05:12 PM

最後まで読ませて頂いて、大分事情が解りました。こうした企画物は大都市かフェスティヴァルでしか出来ない上に、なかなかメディアに載り難いですね。

レ・ボレアーデの全曲CDを聞きながら踊りの部分を想像しています。

Posted by: pfaelzerwein | 2007.02.19 at 01:16 AM

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