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2007.06.03

タメスティ

Tamestiアントワーヌ・タメスティのヴィオラ・ソロ・アルバム、帰国直前にパリで求めたものですが、ようやく聞きました。
素晴らしい。
収録曲は、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(のヴィオラ盤)とリゲティの無伴奏ヴィオラ・ソナタ。どちらも終曲がシャコンヌなのでアルバムのタイトルは「シャコンヌ バッハ/リゲティ」です。
どちらの曲の演奏も、30前の青年とは思えないほど非常に深いしみじみとした音楽となっています。ヴィオラという楽器故にそう感じるのでしょうか。

バッハのこの曲全曲をヴィオラで聞くのはワタクシは初めてですが、こういう名手の手にかかると技術的な制約などを感じることはなく、音楽に没頭できます。滋味豊かなヴィオラの音が、ヴァイオリンとはひと味違った心への訴えかけをするようです。
リゲティの曲は初めて聞くものです。実に多彩な音響がヴィオラから引き出されているのですが、頭で考えたという感じのしない、心からの感興に溢れた音楽です。演奏を他と比較することは出来ませんが、ここでもタメスティの表現の幅は広く、豊かなものです。

このタメスティというヴィオリストに興味を持ったのは、今年の4月にシャトレ座であったディマンシュ・マタンのコンサートの時でした。バッハのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ、シューマンのおとぎ話の絵、ブラームスのソナタ第2番という渋いヴィオラらしい?プログラムでした。舞台姿にはまだ初々しいと言っても良いような感じを受けたのですが、紡ぎ出される音楽
は、雄弁で立派なものでした。もちろん、ガリガリテクニックに任せて弾きまくる、ということではないのですが。

そのコンサートの終演後、本人に聞いたところ、日本にはもう何度か行っているそうなので、実演に既に接した方も少なくないのかもしれません。今年は秋に赤穂へ来て、来年は東京でのヴィオラ・スペースに出演するとのことでした。
昔にはそれほどは日の当たる楽器ではなかった(失礼)ヴィオラも、今は、バシュメット、今井、カシュカシアン、ツィマーマンというそうそうたる名人がひしめき合っている世界となっていますが、このタメスティ、既に先物買いというには遅すぎるのですが、将来も本当に楽しみな音楽家です。

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