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2007.09.11

モーツァルトこの1曲「フィガロの結婚」

前に、どの作曲家が好きですかなんて質問には答えられないというコトを書いたことがありました。
ふと、ある作曲家の中で1番好きな曲は何か、という問いだったら答えられるかもしれない、と天啓のように思いつきました。やってみます。もちろん、その時の気分で、2週間もしたら変わってしまう場合もあるでしょうが。

まずはモーツァルト。

「フィガロの結婚」でしょう、ワタクシの場合。

器楽にだって落とすに忍びないものはたくさんあります(当たり前)。ピアノのソロやコンチェルト、弦楽四重奏曲や五重奏などを初めとする室内楽、そして、様々な管楽器のための室内楽や協奏曲。もちろん交響曲だってとっても好きです。

でも、やっぱり、オペラかなぁ、と。

いわゆるダ・ポンテ・オペラの中では、ワタクシ、「ドン・ジョヴァンニ」は特に好きな方ではなく、「コシ」が世評の低さに比べるとかなり好きで、「フィガロ」に肉薄、とまではいかないものの割と迫っています。しかし、やっぱり、「フィガロ」が一番です。ほかには「ティト」も好きな方ですが。「魔笛」?嫌いじゃないですよ。でも、一位を争ったりはしません。

「フィガロ」の好きな部分を挙げていけばきりがありません。でも、3カ所だけ。

第2幕、伯爵夫人がケルビーノを隠した部屋の鍵を開けるための道具を伯爵と夫人が探しに出て行った後、スザンナがケルビーノを逃がし、自分が代わりに部屋に隠れ、戻ってきた伯爵と夫人が部屋を開けると、ケルビーノの代わりに登場して夫妻はびっくり、というところ。
スザンナがケルビーノを隠れていた部屋から呼び出しに走っていくところの音楽は、交響曲「プラハ」の3楽章に使われています。ちょっとあわててすばしこく走っていく様がよく現れたこのパッセージからケルビーノが窓から飛び降りてしまうまでの部分は、息もつかせないような見事さです。そして、夫妻が扉を開けたときの驚き。誰よりも一番驚いているのはオーケストラだったりします。

次は、第3幕。フィガロが実はマルチェリーナとバルトロの息子だったと分かった後の六重唱。その事実を知らず、フィガロとマルチェリーナが抱き合っているのを見たスザンナの怒りが、驚き、そして喜びへと変わっていき、既にら幸せいっぱいモードの親子3人に和していくのは、何度聞いても、ああ良かったなぁ、とこちらまで幸せな気持ちになっていきます。そこに、「何てこったい」の伯爵と裁判官も加わっているところが天才的です。で、実は、この歌もですが、その終わった後のレシタティーヴォで、スザンナが「私ほど幸せな人がいるでしょうか?!」との幸せいっぱいのセリフに、親子3人が、それぞれ「僕」「オレ」「私」と答え、場面をチャンチャンと閉めるところが、ワタクシは大好きなのです。公演で上手くはまると、これだけで泣けます。

最後は、第4幕。伯爵夫人の許しの歌。ジーンと来ます。多言を要しません(ほかの部分も本当はそうですが)。

う~ん、書いていて聞きたくなってきましたので、この辺で。

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