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2007.10.08

シューマンこの1曲「おとぎの絵本」

シューマンは、どれが一番好きかというのはなかなか迷うところです。フツウ、シューマンと言えばピアノ曲が第一に来るのでしょうが、ワタクシは普段それほど聴きません。好んで聴くのは、室内楽、声楽曲、交響曲です。交響曲は、本日ただ今の時点では2-1-4-3の順でしょうか。声楽曲では、「詩人の恋」、「女の愛と生涯」よりも、偏愛するのは合唱曲です。「楽園とペリ」と「バラの巡礼」は、本当に素晴らしいもので、聴くと幸せな気持ちになります。「この1曲」に挙げられないのはしのびない。あ、「ファウストの情景」も。
しかし、それを超えて好きなのは、室内楽の弦や管とピアノの二重奏によるキャラクターピースです。

作品番号順に挙げると、アダージョとアレグロ(ホルンとピアノ)op.70、幻想小曲集op.73(クラリネットとピアノ)、3つのロマンスop.94(オーボエとピアノ)、民謡風の5つの小品op.102(チェロとピアノ)、おとぎの絵本op.113(ヴィオラとピアノ)。
これらの作品を知ったのは、ピアノのウェーバージンケをはじめとして、ペーター・ダムなど東独で活躍していた奏者たちのレコードでした(CDはこれとかこれ)。上掲のうち作品94以外がもともとシューマンが指定した楽器の演奏で入っている好盤です。演奏楽器のことをわざわざ書くのは、シューマンのこれらの曲は、管楽器奏者や弦楽器奏者が、自分の楽器(オーボエとかクラリネットとか)で演奏して1枚の音盤にしたり、リサイタル盤にしている例の方がおそらく多いのではと思われるからです(ホリガー辺りが嚆矢でメイエもあります)。
このような、指定楽器以外での演奏というのはそれほど珍しいわけではありませんが、これらの曲の場合には、シューマン自身が他の楽器でも演奏可能としているということからもくるのでしょう。もっとも、それは、多くの人に演奏される(=楽譜が多く売れる)ということと関係があったのかもしれませんが。

で、前ふりがやたらと長かったのですが、ワタクシのシューマンこの1曲は、この中のヴィオラとピアノのための4つの小品「おとぎの絵本」作品113です。憂愁に満ちた両端楽章に勢いよい騎馬のリズムといらだった感じの無窮動風の2楽章が挟まれるこの小品、本当にロマンティックでシューマネスクです。とても好きです。

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