ガーディナーのクリスマスプレゼント
出来心で、ガーディナーのバッハ・カンタータCDの予約頒布会員(?)になっています。月に1回CDが英国から送られてきます。
この、月に1回というのが、グリーンマイルではないですが、良い感じなんです。しかも、カンタータ(教会カンタータ)は教会暦に合わせての機会音楽ですから、それに合わせてのCD発行(このCDに収録されているガーディナーの全カンタータ演奏プロジェクトがそもそも「季節感」を前面に出してのものでしたし)は、とりわけ趣深いです。
11月の声を聞いたところで、クリスマス後最初の日曜日、それから新年の機会に作曲されたカンタータのCDが届くと、ああ、今年も暮れゆくのだなぁ(ちょっと早いけれど)と思うわけです。
色々と季節感が薄れゆく昨今、こうしたことはとても大切だと思うのです。季節感の喪失は、我々の生きる世界の時間的な均質化であり、地理的なそれであるグローバル化と並び、宇宙の熱的死への歩みの象徴ではないでしょうか。そうした中、このような喜びに満ちあふれた(ガーディナーの演奏姿には、いつもブロムシュテットのノッたときの音楽する喜び一杯の様子を連想してしまいます)新年を祝うCDの存在は、ひときわ貴重であるように思います。
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