« 日々の摂取カロリー(12/2~8) | Main | アバドのマーラーあれこれ »

2007.12.13

マーラーこの1曲

マーラーで1曲というと、やはりワタクシは第3番です。9番ももちろん良いのですが、好きなのはやはり3番。
といっても、この曲、演奏会ででもなければ全曲を聞くことは滅多にありません。ちょっと長い。

聞くのは、まずは第1楽章。おもちゃ箱をひっくり返したような色々な要素がめまぐるしく変転するさまには、シュトラウスとは別の意味で、世界のすべてを音にしようとするような態度を感じます。ついこの前接したショスタコーヴィチの第4交響曲も思い起こされるような音楽です。聞き所満載なのですが、ワタクシの一押しは、ホルンとヴァイオリンのソロが妖しく絡むところ。それから、コーダに入る前のクライマックス(楽譜には何も書かれていませんが、ここでテンポを落としてクライマックスを形作る解釈がよくあって、それがワタクシは大好きです)。ここを聞くと胸が幸福感で一杯になります。

そして、第6楽章。マーラーの交響曲で緩叙楽章のフィナーレを持つのは、この曲と第9番だけですが、およそ性格は違い、大変肯定的な結論を持つ音楽です(9番も無常ではあっても否定ではないかもしれませんが)。「愛が私に語ること」というのがこの楽章に付けられたこともあった表題(最終的には作曲者自身が破棄)なのですが、この愛は人間の間の性愛ではなく、愛としての存在である神なのだそうです。ここには、思念や感情の様々な形が提示されているように思います。疑いとか、怒りとか、納得とか、喜びとか。この楽章も、聞くと喜びで一杯になります。なお、第5楽章の児童/女性合唱と鉄琴の音が虚空に消えていく中に、第6楽章冒頭、ゆったりと弦が歌い出すさまは非常に素晴らしく、さらに、深々としたアルト独唱の第4楽章が終わって一転元気よく第5楽章が鳴り出す対比も魅力的で、という具合に、第6楽章を聞くときには、遡っていって第4楽章から続けて聞くのが吉であります。

|

« 日々の摂取カロリー(12/2~8) | Main | アバドのマーラーあれこれ »

音楽」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10092/17253340

Listed below are links to weblogs that reference マーラーこの1曲:

« 日々の摂取カロリー(12/2~8) | Main | アバドのマーラーあれこれ »