鹿男あをによし
「ホルモー六景」のエントリーで一言だけふれた「鹿男あをによし」、テレビドラマが始まりました。主演は玉木宏、東京ではテレビ朝日木曜日22時、昨17日が第1回でした。
原作は、遷都1300年を迎えようとしている平城宮のみならず、大和王権、さらには卑弥呼の時代まで遡って語り起こす壮大な構想のものです。加えて、変身譚というか昔話にあるような「異形の罰」の要素もあり、さらに漱石のパロディありと非常に豊饒な物語であります。しかし、表面的に進行するストーリーは結構しょうもないものです。出来損ないの学園ドラマみたいな(そこにはそこで面白みもありますが)。したがって、この話を主人公およびサブキャラの日常&冒険&成長物語としてのみとらえると、愚作のそしりを免れないのかもしれません。が、このなかなか重層的な物語は、まるごと受け止めるべきものと考えます。
さて、テレビではここいら辺がどうなっているか。第1回は、意識的にでしょう、敢えて重層的な部分は本当に暗示のみにとどめたな、という感じを受けました。これを見ただけでは、これから展開する荒唐無稽な(←誉めている)物語を予見することは難しいでしょう。そして、この予想を裏切る、超えることこそ、次へ次へと見続けさせていく原動力となると考えます。なお、若干の設定の変更やオリジナルなエピソードの追加もありますが、それは何の問題もないと思いました。
そういえば、お正月にテレビで流れたこの番組の宣伝って、雄大な奈良の大自然と鹿の正面からの大写しという、まったく内容を暗示しないもので、大胆でした。駅で見たポスターは「神は、使いに鹿を選んだ」だったか、多少のほのめかしはありますが。いずれにしても今後もとても楽しみです。
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