「ラ・ボエーム」@新国立劇場
実はもう1週間前になる先週の日曜日のことなのですが、新国立劇場の「ラ・ボエーム」を見てきました。職場の若い人たちを中心とした集まりで、日本の伝統芸能を見ることを主目的としているものがあるのですが、今回はオペラに手を伸ばそうという会とのことで、便乗させてもらいました。
オペラが初めてという方が結構多いとのこと。やっぱり、そういう場合はこの演目に限ります。短いし話は分かりやすいし甘いメロディで泣ける話だし。
で、肝心の上演ですが、これがなかなか良かったです。
まず第一に誉めなければいけないのは、指揮のバルバチーニ。この人の名を初めて聞いたという不明を恥じます。これできびきびしたところの躍動感があれば申し分ないんですが、それでもしみじみとした情感のこもった歌わせ方には泣かされました。泣け泣け!と煽るのではなくて、じっくりゆっくり味あわせて自然と目に光る物を、という手練れの技には恐れ入りました。オーケストラの機能的には、あれ?というところもありましたが、ま、初日ですし。
バーヨのミミは、この役以外に歌うものがあるだろうにという気はもちろんするわけですが、でも悪くなかったです。ただ、ちょっと強すぎるかなぁ。かたや佐野のロドルフォ。かれの甘い声はこの役にぴったりとは思いますが、それがヒットする音域がちょっと狭すぎるのが少し辛いところ。1幕のアリアは音を下げて歌っていました。バルザーニのマルチェッロは立派だったし、塩田のムゼッタも驕慢的なところがよく出ていました。ということで、歌手陣は十分良かったです。
演出は。。。昔~し見た「トスカ」もそうだったんですが、粟国の演出は説明過剰なんですよねぇ。ま、伝統的なのは1つの行き方ですし、その枠の中ではだんだん見られるものになってきていると思います(私はつまらないと思うけれど)。が、ちょっとくどいというかうるさいのです。各幕の冒頭の紗幕を使っての状況説明とか、ね。ま、そこは目をつぶって、今後の精進に期待です。
ということで、久しぶりに見た「ラ・ボエーム」、なかなかの出来でした。
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