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2008.04.25

Fauteuil d'orchestre(モンテーニュ通りのカフェ)

2006年にパリで見た"Fauteil d'orchestre"が、明日から公開されるとのことです(公式ページはこちら。この佳品が日本でも見られるのは、本当に嬉しいことですが、でも、この邦題はいただけません。
原題の意味は直訳すれば「オーケストラ席」ということになりますが、劇場などの平土間席のことです。だから、というわけではないのですが、ワタクシは、この映画の一番重要な舞台はカフェではなく劇場だと思います。ピアニスト、女優、劇場の案内係など、行き交う場としてカフェが描かれるわけですが、でも、タイトルとするのは適当ではありません。そこまでは重くない。仮に「カフェ・デ・テアトル(劇場のカフェ)」というタイトルにするのならまだしも、「モンテーニュ通りのカフェ」としたのでは、日本での「モンテーニュ通り」=高級ブティック街という認識(自体は間違ってはいませんが)と相まって、映画のイメージが変わってしまいます。誤解させてでも、モンテーニュ通りにあこがれる人々を対象として集客しよう、というのであれば、それも、ちょっと。。。

ちなみに、このカフェ・デ・テアトルとされているカフェは、パリのシャンゼリゼ劇場の真向かいに実在します(ただし、名前はバー・デ・テアトル)。、ロケもここで行われている模様です(少なくとも内装はかなり似ている。でも、本当はもう少しボロっちい)。シャンゼリゼ劇場には結構通っていたので、ワタクシも、開演前に、休憩時に、終演後にとよく利用したものです。
映画の中では、女優の芝居はシャンゼリゼ劇場、ピアニストの演奏会はオランピア劇場と設定されているという公式サイトの発表ですが、本当にそうなのかなぁ。。。現実には、広義のシャンゼリゼ劇場は芝居用のコメディー・デ・シャンゼリゼと音楽会やオペラ用のテアトル・デ・シャンゼリゼからなっており、ピアニストの演奏会のシーンはテアトルの方で収録されています。大体、オランピア劇場(もっとオペラ座に近いところにある)とシャンゼリゼ劇場ではまったく別の場所ですから、一つのカフェで両方の関係者がやってくるなんてことはないわけだし。。。それに「オランピア劇場の近くのカフェ」だったら「モンテーニュ通りのカフェ」ではないし。

ワタクシが、現実の方に引きずられすぎているだけで、こんなことを考えないで見た方が良いんでしょうが。

でも、それとは別に「カフェ」がタイトルになっているのはおかしいと思います。

映画は、セシル・ド・フランスがとてもチャーミングだし、味わい深くってとても良いです。とりあえずは東京での公開ですが、全国11都市で予定されているようですので、音楽好き、劇場好き(?)の方にはぜひぜひ。

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