April 2008
2008.04.27
2008.04.25
Fauteuil d'orchestre(モンテーニュ通りのカフェ)
2006年にパリで見た"Fauteil d'orchestre"が、明日から公開されるとのことです(公式ページはこちら。この佳品が日本でも見られるのは、本当に嬉しいことですが、でも、この邦題はいただけません。
原題の意味は直訳すれば「オーケストラ席」ということになりますが、劇場などの平土間席のことです。だから、というわけではないのですが、ワタクシは、この映画の一番重要な舞台はカフェではなく劇場だと思います。ピアニスト、女優、劇場の案内係など、行き交う場としてカフェが描かれるわけですが、でも、タイトルとするのは適当ではありません。そこまでは重くない。仮に「カフェ・デ・テアトル(劇場のカフェ)」というタイトルにするのならまだしも、「モンテーニュ通りのカフェ」としたのでは、日本での「モンテーニュ通り」=高級ブティック街という認識(自体は間違ってはいませんが)と相まって、映画のイメージが変わってしまいます。誤解させてでも、モンテーニュ通りにあこがれる人々を対象として集客しよう、というのであれば、それも、ちょっと。。。
2008.04.24
2008.04.22
フットボールな週末
週末はフットボールでした。
土曜日は、味スタでFC東京が川崎フロンターレを迎え撃っての多摩川クラシコ(最近ブログには書いていないのですが、ワタクシは東京者です)。昨年は、2-5、0-7と、サッカーのスコアではない負け方をしているだけに、前半失点したときにはイヤぁな雰囲気が漂い、カボレの膝シュートで追いついたらその1分後にまた突き放され、やっぱりダメかぁと思ってしまったんですが、それを払拭したのが40分過ぎの赤嶺の同点ゴール。この時間帯に追いついて後半を迎えるという展開が素晴らしいし、昨年までの東京にはあまり見られなかったゴールへの執着心みたいなものが見えるどん欲な動きでの得点が、今年は違うぜ、みたいな。後半は2-2で推移しましたが、負ける気はしなかったです。80分くらいだったか、栗澤に代わった18歳大竹が、ほとんどファーストタッチで技ありのループシュート、きれいにみんなで細かくつないでの今野へのラストパスと、1ゴール1アシストで2得点に寄与し、4-2で快勝でした。165cmと体はないんですが、大竹、良いです。今季は左SBの長友も素晴らしいし、若手がやっているので本当に楽しみです。現在3位!
日曜日は、横河武蔵野FCが武蔵野競技場に佐川印刷FCを迎えてのJFLの試合。味スタも自転車で30分強で行けるんですが、武蔵野は20分足らずとより近く、800人の観客の1人となりました。もっと良い陽気になれば、芝生にシートを広げて地元フットボールのまったり観戦となったのでしょうが、そこまでは行かずメインスタンド椅子席での応援となりました。歌を歌う熱心なサポーターは数人なんですが、それでも集まっている人たちはほとんどが(たぶん)横河ファン。何と言っても「東京第3勢力」ですから。スタンドからまず目に入るところの横断幕にそう書いてあるんです。ワタクシはあのJ1の緑のチームは東京のチームとは認めていないので、「第2勢力」を名乗って欲しいところではありますが、それはともかく、都民としてはこちらも応援です。
試合内容にはやや難ありでしたが、それでも1-0で勝ち、7試合して6勝1分けという素晴らしい成績。勝ち点19でこちらも3位(1位から3位まで勝ち点は同じで得失点差)!
フットボールを堪能した週末でした。
2008.04.17
ドアラ
今朝の朝刊(朝日)のスポーツ欄を見て驚きました。
一番目立つところに載っている記事が、中日の川井投手の亡き父に捧げる初勝利、っていうものだったんですが、写真で一番目立っているのはどう見てもドアラ。asahi.comでの記事はこちらなんですが、紙面上のトリミングでは、ドアラが全く切れていないし、逆にパオロン(右側のピンクのマスコット)は半分のところで切られていて、一層ドアラ主役状態となっていました。
ちなみに、他の一般紙には、このシーンの写真そのものが載っておらず、東京中日スポーツですら、(一面だけど)ドアラは半分に切られているので、この朝日の扱いは破格です。
やはり、「かくさしゃかいにまけない」ドアラは、朝日の記者の心をくすぐるのでしょうか?
2008.04.13
3月の歩行記録
3月の歩行記録です。
歩数 308280歩(9944歩)
消費カロリー 11481kcal(370kcal)
歩行距離 215.66km(6.95km)
( )内は1日平均
惜しかったです。あと1720歩で一日平均1万歩に届いたのですが。私も篠の風さんに倣って犬でも飼おうかな(嘘)。
2008.04.08
「モーツァルトのドン・ジョヴァンニ」
「モーツァルトのドン・ジョヴァンニ」。著者のアンソニー・ルーデルは、シルズと共にニューヨーク・シティ・オペラで一時代を築いたユリウス・ルーデルの息子です。
話の設定は、上のamazonのリンクで大体見られますが、「ドン・ジョヴァンニ」の初演の頃にダ・ポンテとモーツァルト(は当然としても)、そしてカザノヴァが同時に滞在していたのは史実だそうで、フィクションではあるものの、さもありなん、といった趣の話に仕上がっています。なかなか楽しめます。
ワタクシ的にツボにはまったのは、作中の登場人物たちが、まるでモーツァルトのオペラの登場人物を模倣するかのような行動をするところ。ここは「コシ」、ここは「フィガロ」、ここは「魔笛」なんていうところがぞろぞろ(でもないか)出てきます。
そうすると、ちょうど劇中劇的な効果を生んで、読み手も登場人物への感情移入がしやすくなるというもの。
読了直後の今は、ちゃんとこの話はフィクション、と頭の中で整理できていますが、何年か経つと「そういえばサドの手紙をモーツァルトが読んでいたんだってね」とか、あやふやな記憶の中から「史実」としてよみがえってきてしまいそうで怖いです。
ワタクシは図書館で借りて読みましたが、amazonでは新本としては入手できない模様です。
2008.04.03
譜めくりの女
映画「譜めくりの女」が本邦でも公開されるとのことです(公式サイト)。調べると先月のフランス映画祭でも、東京と大阪で上映されていたようです。
一昨年パリで見たんですが、映画館に足を運んだときに得ていた情報は"La Tourneuse de Pages"(ページをめくる女性=譜めくりの女)という題、ポスター(主要登場人物が女性ピアニストとその譜めくりの女らしき2人だと分かるもの)だけ。クラシック音楽と関係あるんだろうな、というくらいの気持ちで見に行きました。
が、いやぁ、こんなに怖い映画だとは思いもよりませんでした。
心理サスペンス、って言うんでしょうか。暴力シーン的な怖さはほとんどありません(1カ所あるんですが、全体が静かなのでそれがまたアクセントになっていて痛みひとしお)。何かが起きるんじゃないかっていう緊張と、精神的に追いつめて人をじわじわと壊していく迫り方の怖さとに、捉まってしまいます。
ピアニストが演奏会前に緊張で舞台に行けなくなってしまうっていうシーンは、さもありなんという感じもして、ああそうそう、今となってみると「ピアノの森」の誉子のトイレでのシーンと共鳴しますね、これは。
この映画、とても面白いです。
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