譜めくりの女
映画「譜めくりの女」が本邦でも公開されるとのことです(公式サイト)。調べると先月のフランス映画祭でも、東京と大阪で上映されていたようです。
一昨年パリで見たんですが、映画館に足を運んだときに得ていた情報は"La Tourneuse de Pages"(ページをめくる女性=譜めくりの女)という題、ポスター(主要登場人物が女性ピアニストとその譜めくりの女らしき2人だと分かるもの)だけ。クラシック音楽と関係あるんだろうな、というくらいの気持ちで見に行きました。
が、いやぁ、こんなに怖い映画だとは思いもよりませんでした。
心理サスペンス、って言うんでしょうか。暴力シーン的な怖さはほとんどありません(1カ所あるんですが、全体が静かなのでそれがまたアクセントになっていて痛みひとしお)。何かが起きるんじゃないかっていう緊張と、精神的に追いつめて人をじわじわと壊していく迫り方の怖さとに、捉まってしまいます。
ピアニストが演奏会前に緊張で舞台に行けなくなってしまうっていうシーンは、さもありなんという感じもして、ああそうそう、今となってみると「ピアノの森」の誉子のトイレでのシーンと共鳴しますね、これは。
この映画、とても面白いです。
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