本館を更新しました
4年ぶりに本館を更新しました。リンクのページにカスタネットワールドとクァルテット・エクセルシオを追加しました。
先週はNHKFMでワタクシにとってとても嬉しい放送が2つありました。一つは、昨年3月のパリ・シャトレ座でのアンヌ・ケフェレックのリサイタル。聴きに行き、当時もこんなエントリを上げました。このとき楽屋口に走ってサインを頂いたりしたのが、ファン歴30年にして直接接触した初めてでした。このときの演奏が聴けるのは非常に思い出深かったです。
もう一つは、昨年4月のパリ・シャンゼリゼ劇場でのアレクサンドル・タローのリサイタル。こちらは、3年の滞在から本帰国する前夜だったのですが、外せない用事が入っており、どうしても聴きに行くことがあたわず、でした。クープランのクラヴサン曲とラヴェルの「クープランの墓」の各曲を交互に弾くという意欲的な企画だったということだけは聞いていたのですが。これを聞き逃したのは痛恨と思っていたところに、今回放送されたというのは大変ありがたかったです。なお、前半のバッハも、彼のCDとは大分違う迫力に満ちた演奏で、一聴の価値ありのものでした。王子ホールでのリサイタルでもそうでしたが、この人、ライヴとレコーディングでは弾き方からして変わっているのは、別物と考えているのかそれともたまたまそうなっているのかは分かりませんが、とにかく目が離せません。そうそう、その王子ホールでのリサイタルも、今週の金曜日にNHKが放送してくれるようです。
まあ、きっとどちらもウェブラジオをチェックしていれば、もっと早くに巡り会ったかもしれませんが、ウェブラジオは放送局が多すぎて、なかなか手が回らないのですよねぇ。
ネクタイは西洋由来(もとはイスラムかららしいですが、ま、それはおくとして)のものですから、ひよこ柄といえばウサギ柄と並んで本当は春のものですから、今は季節はずれなのですが。
春分の日の次の満月の日の次の日曜日が、イエスの復活の日ということなので、フランスに暮らしていた頃は、この近辺には、タマゴとかひよことかうさぎとか「産まれる」ことに関連したモチーフのもので町が埋め尽くされる(大げさか)のを見たものでした。うさぎは多産だからですね。
ところで、このネクタイにひよこと交互に並んで配されている青い花。これは何でしょうか?ワタクシ、とりわけ花や植物には疎いもので、まったく分かりません。やはり春のこの時期に関係があるものなのでしょうか。識者の意見をお待ちしております。
6月24日付のエントリー「千葉馨さんが亡くなりました」の追記(6月26日)に「青赤のカスタネットはミハルスというのだそうです」という趣旨のことを書いたところ、実はそうではないのです、というご指摘を頂きました。生前の千葉馨さんのお宅に伺って直接話を伺ってこられた方からのご指摘です。将来、詳しいことは日本カスタネット協会のHPにアップされるとのことですから、これで「青赤カスタネット問題」に終止符が打たれるのだと思います。期待したいと思います。
ということで、修正のお知らせまで。
フェリシティ・ロットがアルミン・ジョルダンと協演した盤と言えば、「シャンパーニュ」と題されたこういうものもあります。
ロットのオペレッタ・アリア集という位置づけで、レハール、オスカー・シュトラウス、オッフェンバック、メサジェなんてところを歌っています。ライヴ録音で、拍手だけでなく観客が沸いたりするリアクションも入っていて、雰囲気があります。1月の演奏会で、ニュー・イヤー・コンサートといったところでしょう。オーケストラはスイス・ロマンド管で、ジュネーヴのヴィクトリア・ホール。
で、ロットも良いんですが、合間の序曲がこれまた良いのです。オケ伴のアリア集演奏会で、歌手が休んでいる時間に演奏されるアレです。ここでは、「こうもり」序曲、「金と銀」など7曲が演奏されています。全部で収録されているのが17曲ですから、結構オケ曲割合が実は高いかも。
中でも、「金と銀」はなかなかの名演です。すみずみまで委曲を尽くしたということではなく、流れに任せているところも少なくないですが、ぐっと腰を据えて溜めてからの堂々とした歌い出しや、前へ前へと進む勢いに満ちた高揚感など、なかなかのものです。ジョルダンにはエラートへのスタジオ録音もありますが、こちらの方がワタクシは好きです。
しかし、「金と銀」と言えば、
図書館で借りてきて読みました。小谷野敦の音楽エッセイ集で、なかなか面白い話もありました。
一番共感できたのは「声に惚れる」という話で増田明美の声を絶賛しているところ。ワタクシも常々素晴らしいと思っていました。また、池田昌子に触れているのも嬉しかったです。ただ、ワタクシにとっては、ヘップバーンの吹き替えと言うよりもメーテルではあるんですが。。。そうそう、「銀河鉄道999」は公開時に劇場に5回見に行ったのでした。こんなに同一興業で複数公演に通ったのは、他にジョルダンの「パルシファル」があるだけです。
ううむ、こういう同年代(ワタクシと2歳違い)の人が書く若い頃の話を読むと、遠い目モードになってしまっていけません。「みんなのうた」でブラームスの1番のメロディーに歌詞を付けて和田アキ子が歌った歌の話も出てきて(「奇妙な音楽生活」、「「みんなのうた」の日々」)、ああ、あの奇妙なものを覚えている人はやっぱりいるんだなぁとか、そうそう「花神」のテーマ曲(林光)は確かに良かったけれど、あれはシェヘラザードのパクリっぽかったとか、誰か私を止めてください状態になってしまいます。
ということで中々楽しめるので、「ワーグナーの結婚行進曲は「パルシファル」」とか「バルツァのケルビーノ着替えシーンでの後ろ向き肩出しがエロティックだったのはベルリン国立歌劇場来日公演」とかの勘違いによるミスはありますが、目をつぶります(でも増刷するときにはどうぞ直してくださいませ)。
【7月7日追記】
昨日書いたときに、一番大切なことを書き忘れてしまっていました。表題作の「中学校のシャルパンティエ」というのは、筆者が教育実習仲間の音楽家の女学生に惚れた話で、ギュスターヴ・シャルパンティエの「ルイーズ」の中の歌をその女学生が歌った思い出、というようなエピソードがあるのですが、これはとても叙情的できれい。心に残る作品でした。表題作たるにふさわしいと思いました。
昨夜テレビを見ていたら(11時25分頃)、ヤンマー農機のアスリートジャスティというコンバインのCMが流れました。いや、それだけなんですが。
農機の販売台数ってそんなに多くはない(たぶん)、そして購買層が限られているのに、不特定多数
(とまでは言わないけれど)を対象にしたテレビCMを打つというのは宣伝手段として誤っているのではないか、などと思うのですが。
でも、このCMを見たおかげで、ワタクシ自身としては「コンバイン」って何なのか、ということについての知識が飛躍的に増大しましたけれども。まさか、そういう啓蒙的な意識でCMを打ってくださっている、のではない、ですよね?
フェリシティ・ロットがピアノ四重奏と協演した、マーラーのリュッケルト歌曲集、
ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集、そして「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死という盤です。大分前に日経新聞のCD紹介の欄で発見して、聞きたいと思っていたのですが、発売になるまで結構待たされました。
2つの歌曲集には、ピアノ伴奏版と管弦楽伴奏版があるわけですが、ピアノ四重奏伴奏版というのは初めて聞きました。というか、当盤で演奏しているシューマン四重奏団のピアニスト、クリスティアン・ファーヴルが編曲したものですから、今まで耳にしたことがなかったのは当然かも。編曲の出来とかは、ワタクシにはよく分からないのですが、大管弦楽だとときに埋没してしまう旋律線の動きや絡みがよく聞こえ、一方、ピアノだけではどうしても制約のある息の長く粘る音楽が弦楽器によって奏でられ、といった具合で、なかなか良いのではないかと思いました。
ロットは、最初に印象に残ったのがシャトレ座での「美しきエレーヌ」(DVD)、その後もオペレッタやフランス歌曲などの「軽い」レパートリーを聞くことが多かったので、ワーグナーやマーラーはどうかとも思いましたが、必要以上に暗くなく、重過ぎず、悪くなかったです。
で、もう一つ、この盤に興味を惹かれたのは、上記日経でこれが先年亡くなったアルミン・ジョルダンの思い出に捧げられているものと紹介されていたこと。ロットが湖に向かって後ろ向きにたたずむジャケット写真がそれをよく表しているとのことでした。確かにこの写真は彼方を思う風情がよく出ています。
そう、ロットとジョルダンといえば、
久しぶりの新連載です。ワタクシは原則として動物柄のネクタイしかしないことにしています。そうするとネクタイを買うときも選択肢が狭まって楽になります。10年くらい前は動物柄が大流行だったと思うのですが、最近は昔ほどではなく、新規購入はあまりありません。
それでも、結構色々なものを持っていますので、ここでぼちぼちと紹介していこうと思い立ちました(そんなもの誰が見るのか)。
栄えある第1回はロブスター(だと思う)。ネクタイって長細いものなので(当たり前)、どういう写真にしたらいいのか困ったのですが、左のように切り取りました。ワタクシの持っている動物柄のネクタイは、ほとんどがこのように比較的細かい動物の柄が連続して全体で模様のようになっているものなので、こういう全景的な写真と柄の詳細写真で構成することにします。詳細写真は以下のとおり。
「医学部に入学させる」元指揮者ら4人、詐欺容疑で逮捕という朝日新聞の記事。
本筋ではないところに反応してしまうのですが、タイトルに使われている「元指揮者」って何か変な感じがします。「指揮者」って職業ではなくてポジションなんでしょうか。「元常任指揮者」とか「元音楽監督」ならともかく。指揮者は死ぬまで指揮者のような気もしますが、指揮者としては引退宣言でもしたのか、あるいはまったく仕事が無くなっていたのか。
それと、記事中には「民間オーケストラ「ニューフィルハーモニー管弦楽団」の常任指揮者となり、関西を拠点に活動した」というくだりがありますが、「民間」でないオーケストラって日本では京都市交響楽団だけではないかと思うのですが。。。
このニューフィルハーモニー管弦楽団
6月の歩行記録です。
歩数 328994歩(10966歩)
消費カロリー 12290kcal(409kcal)
歩行距離 230.14km(7.67km)
( )内は1日平均
5月に続き、一日平均1万歩を達成しました。しかも若干上向き。梅雨とは言っても毎日雨が続くわけではなかったのが良かったかもしれません。この調子でいきたいと思います。
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