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2008.11.24

ツァハリアス/ジョルダンのベートーヴェン

Jordanbeepfアルミン・ジョルダンがスイス・ロマンド管の常任時代の1994年、クリスティアン・ツァハリアスを招いて行ったベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏。このCDはそのライヴ録音です。ワタクシは、ジョルダンのCDは積極的に集めているのですが(結構録音量は多いと思います)、これは知りませんでした。もしかしたら初出なのかもしれません。
ジョルダン狙いで買いました。期待に違わず、生き生きとした演奏です。この人は、奇を衒ったようなことはせず、本当に自然な作りなのですが、それでも(それだからこそ?)説得力がある。その中でも一番の美質はデリケートな優しい表情だと思いますが、同時に、バスや内声の動きをしっかりと効かせて立体的な構築感を音楽に与えるのも得意技です。モーツァルトやベートーヴェンの最初の方では、特にこういう演奏は本当に気持ちが良くなります。もちろん、軽さ、重さ、激しさなどにもそれぞれ不足があるわけではありません。
ワタクシは、ジョルダンというと「フランス音楽を得意とし」という紹介をよく見るのですが、むしろウィーン古典派からシューベルト、シューマンといったドイツ音楽の系譜の中に、彼の音楽作りとマッチするところを強く見てしまいます。
さて、これに対するにツァハリアスは、私の好みから言うとちょっと理が勝ちすぎている感じはありますが、それもジョルダンのサポートの中ではほほえましく思える程度であります。最近、彼は弾き振りを基本としているようですから、ベートーヴェンのこれらの曲も今録音するとなるとそうなのでしょうが、そうなると全体の出来はこれほどにはならなかったのではないか、とも思います。

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