ルイーズ
シャルパンティエの「ルイーズ」、音盤組合でプレートル、ドミンゴ、コトルバスの録音を発見したので、捕獲しました。
この曲、バスティーユで見たときに買い求めたカンブルラン(外題役はロット)のものとビーチャム(メトライヴ)を持っていましたが、このプレートル盤が(手に入れば)一押しです。
この指揮者の、エモーショナルな高揚や淡くはかなげな風情を表出する力というのは、本当にこういう曲では無類の力を発揮します。ドミンゴはここでも根っからのテノールとは言い難くはありますが、凛と張った声、格好良いし、歌がうまい。セネシャルなんかも脇役で出ていたりするし、聞き所満載です。ただ、最近は使われなくなったindex機能が多用され、トラックは大きく(第1幕、第2幕第1羽、第2幕第2羽、第3幕、第4幕と)切られ、それより細かいつまみ聞きをしようとする場合にはやや不便だということはありますが、まあ、これは傷と言うほどのものではもちろんありません。。
今回入手したのは、85年に出た日本版で、CBS OPERA LIBRARY というシリーズの1巻です。その15組のラインナップを見ていると、この「ルイーズ」の他にもトマの「ミニョン」、マスネの「サンドリヨン」、「愛の妙薬」などの軽めのもの、それから「ヴォツェック」、「青ひげ公の城」、「モーゼとアロン」、「ペレアスとメリザンド」(これらはブレーズがCBSのアーティストだったからですが)なんてものがあって、ひと味違った感じのシリーズです。でも、作品自体が珍しいか、有名曲は強力な競合盤があったりで、なかなか安定してカタログに載り続けていないものが多いのは残念なこと。
だったんですが、最近THE SONY OPERA HOUSEというシリーズがリリースされ、スコットの「ノルマ」をはじめとして復活した盤があり嬉しいことです。1組1500円だし。
しかし、この「ルイーズ」は(今のところ)これには含まれていません。ついでながら、「サンドリヨン」も「ミニョン」も。そしてバーンスタインの「バラの騎士」も。このシリーズのさらなる充実を期待します。
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