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2009.04.23

どのオペラ世界の住人となりたいか

CLASSICAさんの「夢遊病の娘」@METライブビューイングというエントリの中に、こういうくだりがあります。

オペラ世界の中で人生を送らなければいけないとしたら、「夢遊病の娘」の村人になりたい。エルヴィーノがアミーナと結婚すると聞いたら、わー、おめでたい~と祝福し、やっぱりエルヴィーノはリーザと結婚すると聞いても、それでもおめでたい~と祝福する。村のほのぼのライフを満喫したい。

ワタクシだったら誰になりたいか考えてみました。

まず、ワーグナーは大体イヤですね。水夫の生活は辛そうだし、聖杯守護の騎士なんて更に大変。ローマまで巡礼に行く気にもならないし、風采の上がらない城主につきあって狩りをするのもしんどそう。夜中に変な恋の歌もどきを聞かされて眠りを妨げられ大喧嘩大会に参加するのも如何なものかと。

ヴェルディも、う~ん。鍛冶屋の生活はきついでしょう。嵐の夜に攻防戦の行方を港で案じているのは大変。もちろん、人質になって早く祖国に帰りたーいと歌う生活は望んでするものではありません。いつ公爵に娘を食い物にされるかびくびくしながら暮らすのはごめんだし、パリで夜会に出まくるのには少し惹かれますが修羅場に出くわすのはどうかなぁ。

宴会に出ると言えば、両シュトラウス。どちらもシャンペンが飲めますが、いつ自分が笑いものにされるか分からない方は緊張感高そうですね。もう一方はトランプ修行をしておかないと破産するかも。

プッチーニ。カルチェ・ラタンでクリスマス・イブに楽しくやっているのは良さそうですが、勘定を人に押しつけられればもっと良かったかも。夜の明けない前に牛乳とか売りに来るのはつらいのでパスです。恐ろしい権力者の前でミサに参列というのはぞっとしないし、中国で役人とかに追い立てられ逃げまどうのはごめんです。

モーツァルトはどうかなぁ。好色な伯爵様の治める村では気が休まらないだろうし、パーティに招待されるのはうれしいけれど、主人に襲われてしまうのもなぁ。

ヴェリズモだって、常に周りで何か血なまぐさいことが起きているし、平和に芝居を見ているはずだったのに惨劇に立ち会わされたりする。

と考えてくるとですよ、「夢遊病の女」の村人は確かに良いです。これに匹敵するのは、「魔弾の射手」とか「愛の妙薬」かなぁ。薬だと思って赤ワインをじゃかじゃか飲めるので後者の方がポイントが高いかも。

しかし。

ワタクシとしては、ほのぼの系ではないながらも憧れてしまうのは、「カルメン」の闘牛の客たち。4幕のあの闘牛士達がこれ以上なく格好良い音楽にのって続々到着するあの場面、一度(といわず何度でも)加わってみたい。一緒になって歓呼の声を上げたい。あんまり立ち会いたくはない殺人シーンは、闘牛場内にいるので関係ないし。

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Comments

コメントありがとうございます。
本当に。プッチーニのヒロインはなりたくないですねぇ(除くトゥーランドット)。オペラの主役って、何か陰があるものなのかもしれませんね。

 自分がプッチーニ・オペラのヒロインだと気がついたら、もう生きた心地がしないでしょうね。頼む、本当は脇役であってくれと願うしかありません。

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