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2009.04.30

ブルーノ・ヴァイル/オッフェンバック序曲集

Weilオッフェンバックのオペレッタというと、地獄のオルフェ(天国と地獄)、美しきエレーヌ、ジェロルスタン女大公殿下、ペリコールしか知りませんでしたが、英語版のウィキペディアによれば、99曲も書いているんですねぇ。きっと流行のマンガ作家みたいな生活を送っていたんでしょうねぇ。

このCDの井上さつきの解説に寄りかかって書きますと、パリのオッフェンバック自身の劇場では、独立した序曲ではなく導入部だけが付けられた形で上演されるのが常であり、それがウィーンなどで再演されるときに「序曲」が付けられたのだそうです。で、それらは、多くの場合オッフェンバック以外の人が作・編曲したものなのだそうで(オッフェンバックは忙しかったから)。ここに収められた8曲の序曲(鼓手長の娘、天国と地獄、美しきエレーヌ、青ひげ、ジェロルスタン女大公殿下、ドニ夫妻、パリの生活、ヴェル・ヴェル)も、オッフェンバックが作曲したのは「鼓手長の娘」と「ドニ夫妻」の2曲だけです。
パリの劇場での「導入部」は、たとえば「天国と地獄」をミンコフスキのDVDCDで聞けますが、確かに導入部でしかないものです。慣れの問題かもしれませんが、やっぱり「天国と地獄」には「あの」序曲がある方が嬉しいですねぇ。
ところで、リンク先のDVDの商品紹介の中に、「有名な序曲で始まる1874年のゲテ劇場上演版」なる記述がありますが、これは誤りです。やはりミンコフスキが出した「オッフェンバック・ロマンティーク」というアルバムの中でその1874年版の「序曲」が取り上げられていますが、これは春風駘蕩たる雰囲気で始まるもので、「有名な序曲」とはまったく別の曲です。

演奏は、生き生きとしたもので悪くないです。しかし、ヴァイルといいミンコフスキといい、古楽復興の若き盟主(もう若くもないか)たちがオッフェンバックに惹かれるのは何故なんでしょうねぇ。

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