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2009.04.07

今週の音楽

別にキリスト教徒ではないのですが、やはり、このシーズンになると「パルジファル」が聞きたくなります。とは言っても長いので、最短コースとしては、第1幕への前奏曲→聖金曜日の音楽~最後まで。人それぞれでしょうが、私は「1時間でパルジファル」となるとこれですね。

もう少し余裕のあるときは、第1幕への前奏曲→第3幕全部。3幕の最初の方で聖金曜日の音楽が切れ切れに予告?される所などぞくぞくします。やっぱり、せめてこのバージョン?を聞く時間は確保したいものです。

さらにといえば、第1幕への前奏曲→第1幕の場面転換の音楽~第1幕最後まで→第3幕全部。次にこれに加わるのが第2幕。花の乙女の歌も春らしくってカットするには忍びないのですが、やはり全体の中ではこの辺りの位置づけになってしまいます。そして、最後に加わるのが、第1幕のパルジファルの登場から場面転換の音楽までの部分です。

ということで、第1幕の前半、前奏曲が終わってからパルジファルが登場するまでの約1時間は、ワタクシ、滅多に聞くことがありません。生で見ていても、このグルネマンツが延々と昔語りをする部分は、もっぱら体力温存に努めることにしています。よほど体調を整えて臨んでいれば別ですが。
昔は「その話は知っているよ、もう説明は良いから早く次に行こうよ」などと不埒なことを思ったりもしていたのですが、そのうち、ここは入式のために通過すべき時間なのだ、と悟りました。この間ぼーっとしていても、よくしたもので、アラームのようにパルジファルのテーマが脳天気なシグナルのように鳴り響くと、そろそろまじめに聞くか、という感じになります。

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さて、「パルジファル」に比べると、バッハのマタイは、まだまだ聞くペースがつかめていません。まあ、バッハの音楽に新たに触れる喜びがまだ残されている、ということですから、今後の楽しみとしていきましょう。

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それと、忘れてはならないこの時期の音楽は、ハイドンの「十字架上の7つの言葉」です。初めてこの曲を聴いたのはジョルディ・サヴァールの演奏でしたが、ハイドンといえば、有名どころの交響曲とやはり有名どころの弦楽四重奏曲くらいでその快活な姿しか知らなかった当時のワタクシが受けた衝撃は、今でも忘れられないものがあります。その後サヴァールは再録音したそうですが未聴です。

弦楽四重奏曲版での演奏は沢山出ているようですが、ワタクシの手元にあるのは、クレメルたちの演奏(廃盤のようですね)とカルミナ四重奏団のもの、後者はハイドンの各曲の間にグレゴリア聖歌が挟まれているもので、この曲の成り立ち(教会での修行で一つキリストの言葉を唱えてはひざまずいて音楽を聴くためのもの)から考えればこういう解もあるのでしょう。

あと、オラトリオ版としては、お気に入りのアクサントゥスが録音したものを所持しています。キリストの最後を描く曲なのに合唱が美しすぎる、という批判を浴びそうですが、ワタクシは結構好きです。鍵盤楽器版はまだ手元にありませんが、これは今後の楽しみということで。

前の2曲と比べると大分短い曲なので、以上の4枚をひととおり聞くのもさほど困難ではないのがありがたいです。「パルジファル」の手持ちの盤を全部聞くなんてことは、老境に達してかなり時間があったとしてもまあ無理でしょうから。


(追記)
やくぺん先生が「十字架上の7つの言葉」についてエントリーを上げられたのを発見しました。カルミナの演奏をライブでも聴かれているのですねぇ。

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Comments

コメントありがとうございます。本当に、できれば全曲聞きたいものですが。頭から聞いていくとどうしても最後まで行き着かないことが多いのですよね。だからつまみ食いもOKと。
ただグルネマンツの語りはなかなか克服できておらず、ワタクシにとっては今後の精進の課題です。

Posted by: 亭主 | 2009.04.21 at 08:29 AM

こんばんは。
私も全曲を断念し、1時間コースを選択しました。
こんなワーグナーの聴き方もアリだと思います。
全曲聴くゆとりのある時は、グルネマンツの長大なモノローグは、ワーグナー・バスの一番の聴かせどころとして、歌とも語りともいえない場面を声をメインに聴く楽しみを得ました。
ここをクリアーしてから、全曲がまったくすんなりと聴けるようになりました。

サヴァールのハイドン、私の持ってる唯一の同曲でありますが、一度聴いたのみです。
旧録だと思いますが、苦手なハイドン克服にぼちぼち聴こうと思います・・・。

Posted by: yokochan | 2009.04.21 at 12:43 AM

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