シュ・シャオメイのゴールドベルク変奏曲
この中国出身のピアニスト、フランス在住とのことなので、向こうで遭遇していても良さそうなものなのですが、今年のラ・フォル・ジュルネで初めて聞きました。
このCDと同じゴールドベルク変奏曲でしたが、渋茶色の作務衣のような舞台衣装とも相まって、派手なところは一切なく心の内面へ降りていくような印象を受けました。ただ、枯淡というのはちょっと当たらない。ピアノの音、音楽の振幅はダイナミックにせよ、音色にせよ、心情にせよ、そう広くはないのですが、その限られた幅の中での違いが精妙に表現されます。ソフトペダルの使い方がきっと抜群にうまいのでしょうね。
で、これはCDを買うべしということで、ミラーレから出ている盤を入手したのですが、タワーのレビューを読むと、これは再録音で90年代の廃盤となっている別録音(マンダラ・レーベル)があるとのこと。うーん、これも聴いてみたい、と早速e-Bayで探し、ドイツの中古や?が売りに出しているのを見つけて捕獲。値段と送料がほぼ同じでした。。。。それが、上掲写真の盤です。
で、聴いてみたら、いやいや、これって同じ録音では?しかも、マンダラ盤は1999○cの2004○pであるのに対して(録音年は明記されず)、ミラーレ盤は1990年録音の2007○c&○p。ミラーレ盤の演奏はマンダラ盤が制作されたときには既に録音されていたものということです。ミラーレによる再発じゃないの?
と思っていたら、HMVのサイトでは、ミラーレによる再発と明記されるようになりました。この記述は、3週間前にはたしかなかったと思います。それとも気がつかなかっただけなのか。。気づいていれば、もちろんドイツくんだりから取り寄せたりはしません、いくら何でも。
ということで、タワーの記述(コメントはキング・インターナショナルによるとされていますが)も、そのうち改められるかもしれません。
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