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2009.05.13

バーンスタインのマーラーの全集

Bernstein標題を目にすると、やはりDGで成立した全集を思い浮かべる方が今では多数となっているのでしょうね。確かに、晩年のバーンスタインが遅いテンポで情念のたけをぶつけたようなあれは、それはそれはすごいものです。
けれども、ワタクシにとっては、この、主にニューヨークフィルを指揮して彼が60-70年代にCBSにいれたこの盤は、懐かしさとともにかけがえのないものです。
マーラーのレコードというと、まずは同じ演奏者の第1番を、そして次には無謀にもこの組み合わせの全集を買ってしまったワタクシ。70年代半ば過ぎの当時、マーラーの全集というと他に何があったでしょうか。クーベリック、ハイティンク辺り?
アバドがマーラーの録音を始めるのはその直後くらい。第1作はシカゴ響との第2番「復活」。当時はメータ/ウィーンという盤もほとんど同時にリリースされ、ライバル盤的に言われたものでした。ショルティも淡々と(?)録音を進め、マゼールもウィーン・フィル初のマーラー全集というふれこみでセールスされていましたっけ。テンシュテットだのインバルだのは、更にその少し後のことです。

で、バーンスタイン。LPでは聴き込んだものです(2番は既にロンドン響との再録が入っていましたが、今回のCDはニューヨークフィルとのもの)。でも、もうずっと聞いていませんでした。まだ1番しか聞いていませんが(番号順にいくつもり)、第一の感想は、こんなにいい音が入っていたんだ、との驚き。そして、案外あっさりしているんだね、この頃の録音は(繰り返しですが、まだ1番しか聞いていません)。

当時かもう少ししてから、レコ芸だったかの月評に、別にこのマーラーをけなすわけではないけれどバーンスタインのマーラーがより複雑な様相を見せるのは、これらの録音よりも後のことである、というようなことが書いてあって、当時はたいそうがっかりしたものでしたが、今では、その評はよく納得できますね。でも、この(敢えて言いますが)「若きバーンスタイン」のマーラーは、とても魅力的です。

そうそう。これは若くして亡くなったマーラーファンの友人の3回忌の法要の後に、故人行きつけのCD店で買ったのでした。

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Comments

I have already seen it somethere...

Posted by: Nadine | 2009.05.15 at 09:01 AM

山尾さま、懐旧談(笑)ありがとうございます。
イヤ本当に、とコメントを読みながら一々ディスプレイに頷いているワタクシって。。。
その後「復活」を聞きましたが、いや、コレがなかなか良くってですね。その後色々な演奏を聞きましたが、これがデフォルトだったんだよなあ、と改めて感じ入りました。

Posted by: 亭主 | 2009.05.14 at 09:14 AM

ソニー(コロムビア)録音に対する評価は、おそらく聴き手の世代的な要素も左右するでしょうね。僕ももちろん「こっち世代」なので、演奏の内容とは別にシンパシーを感じます。6番や7番は国内盤といえばバーンスタイン、クーベリック、ショルティあたりしか手に入らない時代があって、三者三様でしたから「どれを選ぶか」によって、その後のマーラー人生(なんだそれ)は大きく変わったのかもしれません。「復活」もバーンスタインで最初に聴いてしまったせいもあって、アバド、メータともに「おとなしいなあ」という印象は、当時ぬぐえませんでした。
いや、なんか懐し話の域を出ませんね。笑

Posted by: at.yamao | 2009.05.14 at 06:15 AM

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