皇室の名宝 第1期
上野の東京国立博物館で開催されている「皇室の名宝」展、その第1期に行って参りました。展覧会公式ページはこちら。
何といっても呼び物は、伊藤若冲の「動植綵絵」全30幅の一挙公開です。元々は相国寺に画家本人が寄進したものが、明治期に寺の財政危機に当たって皇室(宮中)に献上されて御物となり、今は宮内庁の所有となっているものです。所蔵は三の丸尚蔵館。しかし、三の丸尚蔵館でも普段展示されているわけではなく、ましてや全30幅の一挙公開というのは、そうそうあるわけではないようです。
若冲の「精緻」について今更何も言うことはないのですが、今回じっくりと見てみると、むしろ感じたのは「質感」でした。白い花びらの厚みやつぼみのガクの緑の部分など、そこにそれがある、という感じなのですよねぇ。また、鯛の腹の辺りの赤と白が混じり合ったような光沢の実在感。ワタクシは、シャルダンの絵の銅器などを思い起こしました。
それから、小禽の首筋辺りのちょっと柔らか気な感じとか、絶品です。ワタクシは、若冲描くところのロシアン・ブルー(猫です)を是非是非見てみたいと妄想致しました(もちろん実在するはずはありません)。
もちろん、動植綵絵は素晴らしく、それを見るだけで1時間は優にかかる(というかかけるべき)のですが、正直言ってそれでかなりエネルギーを使います。目も疲れます。そこは良くしたもので、次の部屋にある酒井泡一の十二ヶ月花鳥図が、目も心も癒してくれるような趣です。
ここまででスペース的に展示の半分です(といっても、永徳やら応挙やらのものをココでは触れておりません)。後半にも、本当は見逃してはいけないものがありますが、ワタクシとしてはここまででお腹いっぱいという感じで、とりあえず後半は流してしまいました。もう一度行けると良いのですが。でも、もう1回行ったとしてもやはり前半を真剣に見てしまうかも。
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Comments
こんばんは。いよいよ明日から二期ですね。初日は天皇陛下在位20周年記念日の無料観覧ということで、なかなか盛況となるのではないでしょうか。
抱一の十二ヶ月花鳥図、そして動植綵絵と、
まさに一期一会の展観でした。
語り草になりそうですね。
Posted by: はろるど | 2009.11.11 at 08:07 PM