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2010.01.12

スイトナー逝去

Rimg0003オットマール・スイトナーが亡くなりました。健康を害して晩年は活動をしていなかったとのことですが、寂しい限りです。数年前のN響機関誌「フィルハーモニー」に載ったスイトナー訪問記を読み、引退状態ではあったものの元気に暮らしていらっしゃるようで、懐かしく思ったものでしたが。

N響の名誉指揮者というと、ワタクシなどには何と言ってもサヴァリッシュですが、彼も既に引退。昨年のシュタインに続きスイトナーが亡くなってしまうと、本当に一つの時代が終わる感じです。マタチッチは没後25年だし。現役はブロムシュテットだけとなってしまいました。

スイトナーは、70年代、80年代とN響への来演、手兵ベルリンシュターツカペレとの来日など、今から思うと本当に多くの名演を日本の聴衆の前で展開してくれました。ですが、ワタクシは多分1回しか実演に接していません。毎年(年2回のことも珍しくない)来日していたので、いつでも聞ける、的に思っていたのでしょうか。もったいないことをしたものです。
その唯一の機会は、ベートーヴェンの4番がメインで、石川静がシベリウスの協奏曲を弾いたN響定期。NHKホール3階席の上の方から遠く眺めていたような記憶があります。1976年11月のことでした。

それから、78年のベルリン・シュターツカペレとの来日で聞かせたモーツァルトの3大交響曲。アンコールに「フィガロ」序曲が演奏されて、ラジオでの解説子(大木正興氏ではなかったか)が「ついに彼らの十八番が出ましたね」とか興奮していたのを覚えています。この演奏はTDKレーベルからCDとなって出ています。

ああ、彼の遺した録音のことを思い返して、徐々に思い出してきました。ワタクシはこの頃(今でもそうですが)、「シュターツカペレと言えばベルリンではなくてドレスデンだろう」派だったので、ドレスデンと素晴らしいモーツァルトの録音を残しながらベルリンに行ってしまったスイトナーに違和感を感じて、ベルリンとの演奏に対して斜に構えていたんですね。まあ、その異動も、東ドイツ時代ですし、本人の意向がどこまで反映されたものかは分からないのですが(ちなみに、ドレスデンの彼の後任はザンデルリンクです)。

今日訃報に接してみると、あれもこれも聞きたくなってしまいます。今は上掲のベルリンとのモーツァルト、でも、3大交響曲ではN響82年ライヴのCDもとても良かった記憶があるので、次にそれを。それから、ドレスデン時代の(モーツァルトの交響曲集(絶品!)とか、フィガロ(ドイツ語版だけど素晴らしい!)も良いんですが)ビゼーとウェーバーの交響曲。これは、ちょうど先日クラヲタ人さんのところで話題となったものです。ああ、シューマンの交響曲全集で1番の初版(出だしのファンファーレが3度低い)を使ったのも忘れられません。
と、困ってしまうのですよね。ブルックナーもマーラーもさらには「春の祭典」も。。。

ということで支離滅裂なんですが、ジャケット写真はそれらもろもろを全部代表させると言うことで、スイトナーの80歳記念のアルバムのものです。

ご冥福をお祈りします。そして、、ありがとうございました。

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Comments

サヴァリッシュさん

コメントありがとうございました。本当に活動されていなかったはいえ、スイトナーは我が国の音楽ファンにとっては大恩人ですものね。

Posted by: ガーター亭亭主 | 2010.01.18 at 01:26 AM

はじめまして。サヴァリッシュと申します。
先日は私の拙い記事へのトラックバック、誠にありがとうございました。本当に、スウィトナー先生が亡くなられたことが今でも信じられないくらい、私にとっても大きな影響を持ったマエストロであり、また、それが私の生活の中にあまりにも深く入り込んでしまっていたが故に、未だに事態の大きさを自分でも飲み込めないでおります。

是非、また私のところにもお気軽にお越し下さい。

Posted by: サヴァリッシュ | 2010.01.17 at 09:38 PM

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