LPを聴いてみました
きっかけがあって、正月の休みにLPを聴くことを始めました。まだまだCD化されていないと思われるLPも沢山ありますので、それを聴いてみるというのはなかなか悦楽かと。でてくる音楽も暖かいような気がします。
写真の機械が、我が家の現役です。パイオニアのPL1200A。とりたてて問題なく動いております。ただ、ワウフラが耳につくような気もするんですよね。盤によっては。盤が偏芯していたりするんでしょうかね。ワタクシにはよく分かりません。機械側の問題かもしれないけれど、修理とかオーバーホールとかもうメーカーでは受け付けてくれないんでしょうねぇ。
LPをかけてみると、CDをかけているときよりも自分が集中して音楽を聴いていることを発見しました。いや、もちろんCDでだって集中して聴きますが、たまに、いや時々、かけてはみたけれど聴いていない、ということは、LPだとありません。長くても30分程度で片面が終わってしまうせいでしょうか?しかも、その後放置したら「ぷつっぷつっ」という音をいつまでも演奏中、になってしまうからなのでしょうか?
あるいは、もしかすると、1枚のレコードを繰り返し聴いた頃の記憶が蘇るからなのかもしれません。
今回聴いたのは、以下の7枚です。いずれも、CD化されていない(多分)か、現時点では入手困難なモノばかり。どれも素敵な盤なのになぁ、と思います。
リュートの巨匠、ワルター・ゲルヴィッヒがバッハの作品を録れた1枚。たぶん、CD化されていないんじゃないかと思います。本当に暖かい音楽が流れます。
この2枚は、昨年くらいに入手したもの。ジョルダンはとても好きな指揮者なのですが、中でもモーツァルトは絶品だと思います。色々なパートがよく聞こえてきてしかも自然さを失わない。良い音楽だなぁ、といつも思います。ですが、たぶんこれらはCD化されていないんじゃないでしょうか。交響曲や「魔笛」はCDでも出ていましたが。
上にあるオーボエ四重奏を聴いて、あ、そういえばこれもLPでしか聴けないんじゃ、と引っ張り出してきました。ただし、お目当てはダムの参加しているホルン五重奏曲。オケの奏者たちからなる室内楽の録音というとやはりウィーンフィルが群を抜いて多いんじゃないかと思いますが、ドレスデンもとても同質な感じのするアンサンブルになります。気持ちいい。
ホルンと言えば。千葉馨がN響を定年で退団するときに、岩城宏之、森正、外山雄三が「千葉馨のレコードを作る会」を結成して、奥様の本荘さん、コンマスの堀正文さんとでブラームスのトリオを録音し、佼成ウィンドがバックのシュトラウスの協奏曲第1番(ライヴ)をカップリングしての1枚です。このシュトラウスは豪放です。
ニコレのこのリサイタル盤もいっときCDで出回ったきりで、今は見ませんね。バッハ、モーツァルト、シューベルトから現代作品まで、良い選曲でまとまっている1枚なのに。
「カルメン」組曲なんですが、シチェドリンが奥様のプリセツカヤのためにアレンジした版です。編成が管楽器なしだったり、メロディが数小節(?)消えてしまったり、となかなか楽しめるものです。最近CDでは色々出ているようですが、昔はこのロジェストヴェンスキーの録音しか見かけませんでした。
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Comments
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お久しぶりです。コメントありがとうございます。
このエントリーから4ヶ月が過ぎましたが、未だにプレイヤーの若干の不具合をどうこうしようという行動も起こさずそのままです。無精にも困ったものです。動いている間に近所のオーディオユニオンに持って行って置いて来ちゃおうかななどと思っていますが。。。
Posted by: 亭主 | 2012.05.09 06:52 AM
ご無沙汰しております。
このプレイヤー、わたしも使ってました。
弟に譲ったのですが、寿命が来たらしく動かなくなりました。
今はわたしは主にバングアンドオルフセンで演奏してます。
アナログ録音は直截的な音の響きを感じます。
アンプの電源を切ると針先の鳴りが聞こえます。
わたしが思うに、デジタルはアンビエント成分が得意、アナログは楽器の振動音がダイレクトに伝わる印象でした。
Posted by: frostcircus | 2012.05.09 01:33 AM