文化・芸術

2010.03.01

長谷川等伯 没後400年特別展

先週の初めに始まった東京国立博物館の「長谷川等伯展」に行って参りました。
等伯の没後400年の大回顧展で前評判も高く、かなりの混雑を覚悟していったのですが、昨年の「皇室の名宝展」などと比べると(時期の違いはありますが)、そこまでは混み合っていないという感じでした(入館のための行列はなかったし)。
等伯がまだ信春と名乗っていた頃の能登の国での絵仏師としての作品から、京に上り大徳寺山門の天井画などを手がけるあたりまでが大体時系列順で、あとは肖像画、智積院の障壁画などの金碧画と続き、ここまでが第1展示室。第2展示室は、水墨画と本法寺の巨大な涅槃図、そして最後に松林図という構成でした。

初期の仏画はなかなか細密で、この人が後年、楓図やら松林図やらを書くようになるとは想像もつきません。もっともピカソだってそうですが。
この時代のものとして日蓮上人の肖像画がありましたが、これがワタクシはなかなか気に入りました。なかなかリーダーシップを感じさせる面構えで、今の世にもこういう人がいないものかしらんなどとふと思ったりしました。
智積院の金碧障壁画、萩芒図、柳橋水車図、波濤図などのセクションは、もうきらびやかでそしてダイナミックでとにかく圧倒されます(一番圧倒されるのは波濤図でした)が、そんな中で、萩芒図は独自の世界でこちらの心に風を吹かせるような静かな力を持った作品でした。これが実は今回の展覧会、全作品の中で一番素晴らしいと思ったものでした。波濤図のダイナミックさ&鉱物標本を見るような岩の書き方も捨てがたいんですけれどねぇ。

水墨画のセクション、ふわふわした猿も何とも言えず良いし、超有名な松林図も言うまでもなく。けれどワタクシは敢えてここでは檜原図をイチオシとしたいと思います。近衛信尹の和歌とのコラボレーションです。これが日本文化の粋ですよねぇ。

ところで、全部を通して見て、この人は書かずに見せることの天才だと思いました。対象をトリミングして、画面外のその姿を想像させる、それによってダイナミクスは無限大(と言うとちと大げさですが)までに広がります。また、金泥で色々なところを隠す、これも同じこと。そして松林図では何も書かないことによって、そこにあるものを感じさせる。いずれもそのテクニック自体は特に珍しいと言うことはないのかもしれませんが、この力にこの人はとてもとても長けていると。

展示替えがあるとのことなので、後半にも必ず足を運ぶつもりです。

いつものとおり(?)はろるどさんのところ(第4部まである力作エントリー!)とTakさんのところをご紹介しておきます。画像もふんだんです。もし、このエントリーで等伯展に興味を持たれた方がいらっしゃれば、まず、このご両所のところをご覧頂くことをお勧めします。

2010.02.18

小村雪岱とその時代

Rimg0012これも終わってしまった展覧会です。「小村雪岱とその時代埼玉県立近代美術館、会期末も近い2月11日に見てきました。
例によって(汗)展覧会の様子は写真満載のこちらこちらを見て頂くことに致しまして。
雪岱は、連載小説の挿絵や本の装丁(見返しの絵も含む)で大正から昭和初期にかけて一世を風靡した画家です。また舞台美術でも大活躍された人だそうですが、ワタクシ、恥ずかしながらこの方も名前は知りませんでした。芸術新潮に指摘されたとおり。

この人、初期の仕事の場所は資生堂であったとのこと。先日の杉浦非水にとっての三越もそうでしたが、この時代、芸術家を育てることになる企業の存在が大きいですね。まあ、この時代に限ったことではないとは思いますが。戦後の一時期であればサントリー?

そして。雪岱は泉鏡花を崇拝していて、偶然から知己を得、著書の装丁を任されるのですが、ワタクシはこれらの仕事に一番感銘を受けました。江戸の残るしかし東京の、そしてそこに生きる人間のしゃれたモダンな佇まい。特に細い縦線の連なりが特徴的な(そして時に斜めの直線が画面構成の基調となる)デザインは、ある意味人工的な、触ると壊れてしまいそうなはかない美しさを感じさせます。

あと、歌舞伎や新劇の舞台装置。これは残念ながら写真や原図、模型などでしか見ることになるのですが(一部映像もあり)、洗練されたすっきりとした感じの舞台装置は、さぞその時代の観客の目を楽しませたことでしょう。

雪岱は53歳で、まるで鏡花の後を追うように昭和15年には亡くなってしまいます。もっと長く生きて活躍して欲しかったと思う反面、戦争が激しくなる前になくなったのは、ある意味で幸せだったのかもしれません。
もちろん、舞台や装丁や挿絵ではない、独立した絵の作品だってないわけではありませんが、そちらでももっと作品を残してくれれば、と思わないこともありません。周囲は、そうした創作にも力を入れるように勧めたけれど、色々と忙しいのでそのうち、などと応えていたそうです。本心はどこにあったのか分かりません。

そうそう、上野写真でチケットの下敷きになっているのは、雪岱のデザインになる雪兎をモチーフとしたハンカチです。彼は、着物の柄のデザインなどもしていたんですね。会場には雪兎の行燈もありました。


今年に入って、是真も見ましたし、先ほどふれた非水も。さらに、お正月には、エントリにはしませんでしたが、サントリー美術館の清方も。江戸から明治、大正、戦前までの連続性を強く感じ、(自分はまだ生まれてもいなかったくせに)懐かしく浸ることができました。

2010.02.12

柴田是真展

Zeshinいささか旧聞ですが、日曜朝、大雪の長野から新幹線で帰京し、三井記念美術館に9時50分頃着きました。「柴田是真展」、2月7日の最終日に間に合いました。並んでいる人は10人ほど。

この展覧会、弐代目・青い日記帳さん(こちらこちらはろるど・わーどさんが書かれているのを見て、とても興味が湧いたのですが、行って本当に良かったです。もう会期が終了していますが、感想など少し。ただし、展示の内容・作品の紹介はワタクシなどには手に余るので、パスさせて頂きます。ぜひ今上げたお2人のブログをご訪問下さい。

柴田是真は、江戸末期から明治初期に欠けて活躍した漆芸家にして絵師。この展覧会では、漆による工芸品、漆による絵、フツウの(?)絵が出品されていました。

まずは、その細かい技、確かな技量に驚かされました(というより無知を恥じると言うべきですね)。
青海波塗りというのは、等間隔に何本も並んだ曲線が幾何学的に連なってうねりを生み波となる(ううう、表現力のなさ!)といったものですが、櫛のような器具(?)で漆に筋をつけていく作業はやり直しがきかない一発勝負なんだそうです。それなのに本当にその曲線の見事さと言ったら。光の方向によって波のきらめきが変化するので、ケースの前で上下左右に顔を動かしてみてしまいました。
また、貝の漆絵やそれをモチーフとした工芸品には、肉眼では見られないほどの小さな螺鈿が貼られていたりして、それは洒落っ気と言うべきなのか本物の材を用いてしまう手法と言うべきなのか。。よく分かりませんが、考え出すと虚実の狭間にクラッとなったりします。

虚実ない交ぜと言えば、もう一つの展示の柱は「だまし絵」や「だまし工芸品」。和紙でこさえた椀に特殊な技法で漆を塗ることによってどうみても銅とか錫の金属の器にしか見えない作品には驚嘆です。同じ趣向で、和紙に漆で、紫檀材の額と板絵(木目や傷なども)、紫檀製の箱(割れ目とそれを補修するかすがいも漆で表現)、焼き物(釉薬がにじむ様まで)、古墨(質感や欠け具合が絶妙)などなど行くところ可ならざるは無しといった具合です。

ゆっくりと眺めていると、実物の質感というか実質を別のモノで表現する執念とその高みに、なぜかシャルダンを思いました。


最後に。デザインの感覚にうならされることが頻りでした。基本的に、潔く、すっきりしていて洒脱。もちろん古びた感じなんてまったくありません。何とも言えないおかしみのユーモアや、ちょっと普通とは違う目の付け所、思わぬところで出くわす遊びなど、凝った仕掛けもそこかしこにあります。

腕とこだわりとセンスの良さ、言葉の本当の意味での、超一流のアーティストだと思いました。

実は、ワタクシ、この展覧会が話題になる前は柴田是真、その名前も知りませんでした。まだまだ知る楽しみ歓びはたくさん残されていて嬉しいことです。

2010.01.18

杉浦非水の眼と手@宇都宮美術館

Rimg0008宇都宮美術館で今日まで開催されていた「杉浦非水の眼と手」という展覧会に行ってきました。栃木の方に行く用事があったので、何かないかなぁと思って探してみたところ、これに当たったというわけです。栃木県立美術館というのも同じ宇都宮市内にありましたが、こちらは展示替えで閉館中ということでした。宇都宮美術館は駅から遠くバスで25分かかるというロケーションだったのですが、その至近にたまたま中学からの友人が住んでいることに気が付き連絡を取って車で迎えに来てもらっちゃいました(会うのは25年ぶりくらいだったんですが(汗))。
森の中の美術館という感じで、展示スペースも十分、ゆったりとした感じで、屋外の庭の部分に彫刻展示などもあり、なかなか感じの良いところでした。

Chikatetsu1杉浦非水といえば、東京の営団地下鉄開業60周年のときのメトロカード(古い話ですな)に、創業時のポスター(左)が使われておりました。ワタクシはこれで、当時のモダンさに目を見開かされたのでした。
今日のN響アワーはたまたま「1928年パリ」というテーマでしたが、20年代って、パリに諸国の才能が集まって開花したのと同時にそれがパリから発信され、ベルリンとか東京とか国境を越えた最先端のネットワーク(というと言い過ぎか)が形成されていたんじゃないか、と思ったりします。
で、非水の名前はそれで記憶に残ったのですが、その後何を見るわけでもなくここまで来て、今回、それ以上の知識も何もなく宇都宮へ行ったのでした。

そんなアレですから、「非水といえばアールヌーヴォーと言われるが」なんて言われても、そうだったんだぁ、ワタクシの知っている非水はもっと「直線」なんだけど、というレベルだったんですが、それでもこの展覧会はとても楽しめました。

まずは日本画家として出発?したという経歴に驚き、三越のポスターやPR誌の表紙とかは確かにアールヌーヴォーだなぁ、と思い、ワタクシの馴染みのある地下鉄のポスターが創業時だけでなく萬世橋駅まで延伸したときのものも含め沢山あるんだと知り、ヤマサ醤油のポスター連作?も味があるなぁとか、これってメトロポリスかとかソ連のようだ(というか1930年代なのでまさに「インターナショナル」かと)とか、色々発見がありました。これはエッシャーだ!なんていうのもありました(ちなみに1926年の「図案集」所収なのでこっちが先)。

Hyakkaf1そして、「非水百花譜」という草花写生図には本当に驚かされました。まさに100枚の花の写生図の版画なのですが、これが壁一面に並んでいる様は壮観でした(天井に近いところまであったので一つ一つの鑑賞には難がありましたが)。で、精緻な写生なのですが、それを超えて非常になまめかしい、あるいはしょんぼりしている、というように花の心持ちといったものが表されているように錯覚してしまうほどのものでした。ランダムハウス講談社から本の形でまとめられた(左)ものがミュージアムショップに並んでいたので、図録と合わせてこれも買ってしまいました。
非水は絵手本を基に描くのを嫌い、実際にものを観察しそれを自分の絵とする「写生」の重要性を画学の徒の頃から意識し主張してきたとのことです。若冲にもそういうエピソードがあったような。

これらの時系列は、雑誌の表紙絵や挿絵そして三越の仕事を中心に活動していたのが明治末年から大正に入って少し、その後にこの「百花譜」がきて、関東大震災の時をまたぐ丸1年間洋行、昭和に入って数々のポスターということになります。そうそう洋行時に色々買い集めてきた彼の地のポスターなども展示されており、これも興味深かったです。ほんの小さなホテルの宣伝ラベル(?)のようなものの中にはカッサンドル風のものもあったりして。

ということで、ワタクシにとっては地下鉄ポスターの人だった杉浦非水の色々な側面、今世紀初頭の西洋での美術・デザインの潮流とその日本への影響&オリジナリティ、さらには雑誌の表紙に現れる当時の世相(「清朝遂に滅亡」なんてのもありました)などなど本当に面白い展覧会でした、残念ながら今日(17日)で終了してしまったのですが。

館のコレクションを順次?公開していく展示も進行しており、今出ているものの中ではやっぱりマグリットの「大家族」が目を引きました。

非常に充実した宇都宮行きでした。

2010.01.12

君はフェルメールを見たか?

Rimg0012現存しているフェルメールの絵を全部見るのだ、と巡礼を続けている(あるいは達成された)方は、少なくないと思います。ネットの世界でも、こちらの方とかこちらの方とかこちらの方とか、もちろん忘れちゃいけないこちらの方とか。
有名どころ(?)でも、こんな本あんな本が出ています。

で、実はワタクシもその末席を汚すものであります(未達成)。

きっかけとなったのが、1996年の春にハーグであった展覧会。ワシントンのナショナルギャラリーとマウリッツホイス美術館が共同開催したこの展覧会は伝説となっていますが、当時一応フェルメールの作品とされていた全36点中23点が一堂に会するというものでした(内容はこちらとかこちらで)。ワタクシは、本当に幸運なことにこの年4月の末にパリに赴任していたので、これに行くことができました。

当然前売り券は売り切れでしたが、当日の入場も人数が限定されるものの可能だという情報に(確か5月第2週くらい)週末ハーグまで勇躍車を飛ばしました。記憶が定かでないのですが着いた時には既に当日入場枠はいっぱいで入れず。翌週末だったかに、もっと早く着くように再トライして見ることができたのです。

有名どころの作品は知識として知ってはいたもののフェルメールと意識して現物を見たことは一度もなく(多分)、正直言ってミーハーな気分もかなり手伝って出かけたのです(きちんとした愛好家で見られなかった方には申し訳ないことです)が、虜になりました。そして残りの作品も全部みたい(といってボストンの「合奏」は既に盗難に遭っていましたが)という気持ちが沸々と。こつこつと所蔵の館を巡っている方に比べると、キセルをしているようなものですし、なんだか動機も不純に見えるかもしれませんが、そこはそれ、これも一つの出会いということでお許しあれ。

その時の盛り上がりに呼応して特集されたBRUTUSが上に掲げた写真ですが、これには、フェルメール全作品世界分布図なるものが載っておりまして、非常にその後続く巡礼の旅に重宝することとなりました。
(つづく、筈)

2009.10.26

皇室の名宝 第1期

Koushitumeihou上野の東京国立博物館で開催されている「皇室の名宝」展、その第1期に行って参りました。展覧会公式ページはこちら。

何といっても呼び物は、伊藤若冲の「動植綵絵」全30幅の一挙公開です。元々は相国寺に画家本人が寄進したものが、明治期に寺の財政危機に当たって皇室(宮中)に献上されて御物となり、今は宮内庁の所有となっているものです。所蔵は三の丸尚蔵館。しかし、三の丸尚蔵館でも普段展示されているわけではなく、ましてや全30幅の一挙公開というのは、そうそうあるわけではないようです。
若冲の「精緻」について今更何も言うことはないのですが、今回じっくりと見てみると、むしろ感じたのは「質感」でした。白い花びらの厚みやつぼみのガクの緑の部分など、そこにそれがある、という感じなのですよねぇ。また、鯛の腹の辺りの赤と白が混じり合ったような光沢の実在感。ワタクシは、シャルダンの絵の銅器などを思い起こしました。
それから、小禽の首筋辺りのちょっと柔らか気な感じとか、絶品です。ワタクシは、若冲描くところのロシアン・ブルー(猫です)を是非是非見てみたいと妄想致しました(もちろん実在するはずはありません)。

もちろん、動植綵絵は素晴らしく、それを見るだけで1時間は優にかかる(というかかけるべき)のですが、正直言ってそれでかなりエネルギーを使います。目も疲れます。そこは良くしたもので、次の部屋にある酒井泡一の十二ヶ月花鳥図が、目も心も癒してくれるような趣です。

ここまででスペース的に展示の半分です(といっても、永徳やら応挙やらのものをココでは触れておりません)。後半にも、本当は見逃してはいけないものがありますが、ワタクシとしてはここまででお腹いっぱいという感じで、とりあえず後半は流してしまいました。もう一度行けると良いのですが。でも、もう1回行ったとしてもやはり前半を真剣に見てしまうかも。


2009.06.16

今日は6月16日

ユリシーズの日でした。車内でアイルランド芸術祭という催しの広告を見て思い出しました。

2009.04.18

「明日の神話」40年の軌跡

Okamoto渋谷に設置されたときは何の壁画か知らなかったものの、そのエネルギーと大きさに圧倒された岡本太郎の「明日の神話」。その後、作品そのものだけでなく、発注から完成、行方不明の時期を経て再発見、修復、恒久展示とまさにその来歴自体にも神話性を帯びる要素十分の作品でもあることを知りました(公式HP)。
その40年の軌跡を振り返る展示が岡本太郎記念館で開かれているのを知り、行ってきました。
「軌跡」については、ビデオでの「明日の神話」ものがたりが中心で、それ自体は面白いものでしたが、たとえば現存する複数の下絵を一堂に会させることができれば(と外野は簡単に言いますが)さらに興味深くなったと感じました。が、同じホテルに制作予定だった「豊饒の神話」の下絵、「悲しい動物」などは素晴らしいもので、これは見に行く価値があります。
この記念館は、岡本太郎が実際に住み制作をしていたところで、アトリエも再現(?)されており、作品を見ると言うよりは彼の存在そのものにふれるような感触を持つことができる場所でした。蝋人形(?)もいたし。

他にも川崎に岡本太郎美術館があるというので、いずれ行ってみたいです。

「明日の神話」の修復に使った用具など
Taroshuhuku_2

「豊饒の神話」の下絵(右半分)
Tarohojo1_2

「豊饒の神話」(左半分)
Tarohojo2_2

「悲しい動物」
Tarokanashi_2

アトリエ
Taroatelier0_2

これもアトリエ
Taroatelier1_2

通常展示(?)
Taroliving_2

庭(カフェもありました)
Tarogarden_2

2008.11.17

渋谷駅新壁画

渋谷駅新壁画
大きなものなので全貌は捕らえられませんでした。

2008.09.09

「東京中央郵便局を重要文化財にして未来へ!」のビラをもらいました

「東京中央郵便局を重要文化財にして未来へ!」のビラをもらいました
「中央郵便局を重要文化財にする会」のHPのアドレスは、http://www012.upp.so-net.ne.jp/hauptpostamt/index.html
だそうです。

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