弦楽四重奏

2009.04.19

鈴木クワルテットの遺産/クワルテットハウス・ジャパン

SuzukiこのCD、昨年の暮れに出ていたらしいのですが気が付かず、つい最近入手しました。
鈴木鎮一といえば、スズキ・メソードということで教育者としてのイメージが強いのですが、このように兄弟での四重奏活動もされていたのですねぇ。不明を恥じる次第です。
1935~38頃にSP録音されたものを集めており、ハイドンのセレナード、モーツァルトのメヌエット、シューベルトのセレナード、ドリゴのセレナード、アンダンテ・カンタービレ、旅愁、故郷の廃家、オールド・ブラック・ジョー、深い川、宵待草、仰げば尊し、「源氏物語組曲」という、泰西名曲、文部省唱歌、黒人霊歌、大正ロマンなどからなるラインナップには時代の空気を感じます。

演奏は駘蕩たる趣をたたえた味わい深い(曲もそうしたものばかり)ですが、記録としても貴重です。「源氏物語組曲」はチェロの鈴木二三男の作曲ですが、ここでは与謝野晶子の源氏物語冒頭部の朗読を聞くこともできます。この二三男氏、この盤に収録された曲の編曲も手がけていて、シューベルトとドリゴでは他の曲も組み合わせて一曲としているのがなかなか珍品といっても良いかと思います。

ところで、このCD、クワルテット・ハウス・ジャパンという会社から出ているのですが、実はここの社長さんには昔大変大変お世話になりました。ワタクシは、社長さんが当時勤めていらっしゃったレコード屋のクラシック売り場に毎日のように入り浸っておりました。レコード屋ですから、レコードを店頭で流しているわけですが、次はこれをかけて欲しいなどとお願いして次々に試聴させてもらい、音楽や演奏家について色々なことも教えて頂きました。

Casals10年近く前になるでしょうか、独立されて第一弾として出したCDは、カザルスがボンのベートーヴェンハウスを訪問した時の実況録音なんですが、そこに含まれているバッハの無伴奏(55年録音)は新たにアルヒーフから発見されたもので、非常に貴重なものでした。その後、どういうCDを出されたのか分からないのですが、この鈴木クワルテットの番号がQHJ-1003となっているところをみると、これがカザルス(QHJ-1001ではありません)に続くものというわけではないでしょうが、それよりも今後の予定です。
こうやって調べると巌本真理弦楽四重奏団のものがでるとのことです。69,74,76年の所沢、東京、相模原でのライブによるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ラヴェル、シュミットなどということしか分からないのですが。。。坪田昭三(p)と書いてあるところをみると、シュミットっていうのはフランツ・シュミットのピアノ五重奏曲なのかなぁと思ったりしますが。
いずれにしても、5月の発売ですから、あと少し。とても楽しみです。

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2008.02.16

クァルテット・ウェンズデイ/クァルテット・エクセルシオ

もう1週間以上前のことになりますが、武満とクセナキスを並べたクァルテット・エクセルシオの演奏会@第一生命ホール。圧倒的なものでした。
生とCDを比較しても仕方ないのですが、当夜の演奏曲を一通り(別の演奏でも)聞き返してから書こうと思って日が経ってしまいました。未だにやっていませんが。

演奏されたのは、武満はランドスケープⅠ(1960)、ア・ウェイ・ア・ローン(1980)、アントゥル=タン(1986)。クセナキスはテトラス(1983)とテトラ(1990)。アントゥル=タンのオーボエは古部賢一。

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2008.01.12

第3回弦楽四重奏ビエンナーレの曲目

「チラシが出てこない」と書いたのをお読みになったかのように、シテ・ドゥ・ラ・ミュジークからまたDMが来ました。ということで、曲目一覧を本館に載せましたので、ご興味のある方はどうぞ見てやってください。
今回のテーマは、カーターとハイドンとベートーヴェンの後期ということのようです。

しかし、ブログに慣れると、タグ打ちするHPの更新ってしんどいです。

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2008.01.10

第3回弦楽四重奏ビエンナーレ@パリ

正月に、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュジークから紙のDMが届きました。転居1年後は郵便物を日本へ転送、という手続きをしてあるので、こういうものが遙か東京まで送られてきます。
第3回弦楽四重奏ビエンナーレの開催案内でした。
今回の出演者は、ジュリアード、ブレンターノ、アルディッティ、ボロディン、ロザムンド、ツェートマイヤー、シネ・ノミネ、パシフィカ、ハーゲン、アマティの各四重奏団の模様です。前回はデュサパンの四重奏曲を全部取り上げていたこのシリーズ、今回はエリオット・カーターを全曲やるようです。チラシがどこかに行ってしまって、きちんと書けないのですが。

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2007.11.09

古典四重奏団のショスタコーヴィチ

第一生命ホールでのカルテット・ウェンズデイ、古典四重奏団がやっているショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲ツィクルスの第3回に行ってきました。
ほぼ一年前に書いたように、ショスタコーヴィチは、手術の予後、入院中に交響曲全曲を聴くという暴挙に出て以来、苦手というか、敬遠する作曲家となっておりました。まあ、最近は少しずつ復帰(?)してきているといったところです。
でも、今まではほとんど交響曲、管弦楽曲だったのですね、ワタクシが聞いていたショスタコーヴィチは。もちろん、15曲の弦楽四重奏曲はすごいらしいのでいつかは聞きたいと思いつつ、上述の「敬遠期」もあってこの秋まではほとんど全く手つかずだったのです。

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2005.12.08

東京SQのラズモフスキー1番

tyosq

季節のせいか、気候のせいか、はたまた年のせいか、室内楽や器楽に志向がぐっと向いている今日この頃ですが、東京クァルテットが新しく録音したラズモフスキー第1番&第2番というディスクを買ってきました。18.90ユーロ@FNACなので3490円@HMVよりやや安いですね。欧州盤でしかも2枚組などの場合にこういうことも起きるようです。

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2005.12.05

第2回弦楽四重奏ビエンナーレ(5)

シネ・ノミネに続いて聞いたのは、ジュリアード四重奏団でした。曲目は、シューベルトの断章、モーツァルトとカーターのオーボエ四重奏曲(独奏はホリガー)、ベートーヴェンの16番というもの。

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2005.11.25

第2回弦楽四重奏ビエンナーレ(4)

(2)でふれた、本ビエンナーレについての、シテ・ドゥ・ラ・ミュジークの制作部長(Emmanuel Hondre、音楽学者)に対するインタビュー、以下に拙訳を載せます。原文は、abeilleinfo.comというフランスの音楽情報ウェブサイトに載っているものです(こちら)。

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2005.11.24

第2回弦楽四重奏ビエンナーレ(3)

全11回のコンサート中、ワタクシが行ったのは、シネ・ノミネ、ジュリアード(2回)、アマティ、ターリッヒの計5回でした。他の用事と重なったもの、切符が売り切れのものなどが既にあったためで、決してアルディッティを敬遠した、とかそう言うことはありません。

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2005.11.17

第2回弦楽四重奏ビエンナーレ(2)

(1)やくぺん先生から主催者とか仕掛け人(?)は誰でしょう、とのご質問をいただき、ちょっと調べてみたので、その結果報告です。

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